共感で繋がるSNS

関連惑星

最果ての星

112人が搭乗中
参加
この星は、SNS界に燦然と輝くGravityの 最果てに、ひっそりと佇む何もない星です。 眩しすぎる光は時に目を焼きますので、 そんな時はここでのんびりしてください。 誹謗中傷を極力避けていただければ あとはなんでもいいです。 では、ごゆっくり( ◜ω◝ )ニチャア

自分最高の星

44人が搭乗中
参加
あとで読み返した時に幸せな気分でいられるよう 小さな「自分最高」を書き連ねていく星です

ラーメン最高!

43人が搭乗中
参加
沢山在れど他に報するは優ならばそれ        好きなもの味が同じだと少しだけ近い気がします まずは教えてください

超絶最かわてんしの星

39人が搭乗中
参加
ゲーム「NEEDY GIRL OVER DOES」 通称ニディガの超てんちゃん・あめちゃんの ファンが集う惑星です ゲーム、音楽、ファンアート、 グッズや最新情報など ニディガの投稿なら何でもOK 一緒に超てんちゃん・あめちゃんを 推していきましょう!!     †昇天†

最悪の家庭環境の星

34人が搭乗中
参加

最俺の星

30人が搭乗中
参加

マリオカート最弱の星

23人が搭乗中
参加
そこのマリオカート好き!来い来い!! マリオカートで負けて悔しい!とか、勝ちたいって方是非是非お入りください!(* ˊ꒳ˋ*)

  最強  の星

16人が搭乗中
参加
惑星の紹介文?そんなものはどうだっていい。 なにせ私は最強なのだから、

最強企画祭の星

14人が搭乗中
参加

最後の星

8人が搭乗中
参加

人気

関連検索ワード

新着

たろ

たろ

好きな人には、どうやってアピールする?好きな人には、どうやってアピールする?
Twitterの最奥で好意を抱いているようなツイートをしてます。最奥は数人しかいないし、その中にその好きな人も入ってるから最近通じてる気する。わからんけどね???
GRAVITY
GRAVITY1
いつかのポップコーン

いつかのポップコーン

そういや昨日バスに乗った際、一人掛けは満席、二人掛けは綺麗に一人ずつ掛けていて最奥の5人掛けシートの両端に一人ずつだったので、シートの真ん中に腰掛けたら両端の女性たちが鞄を抱えたりやたら動く動く。
ナゼワタシケイカイサレテイマスカ?[大泣き]
GRAVITY
GRAVITY
や

#花彩命の庭 #初投稿 #タスク

『花彩命の庭 ― 雨のあとを歩く人』

彼は、どこにも行き場がなかった。

仕事を辞めたわけでも、
家族と喧嘩したわけでもない。
けれど、朝起きて鏡を見るたび、自分の中の何かが
少しずつ色を失っていくのがわかった。

ある雨の日、傘も差さずに歩いていると、
町外れの旧道に足が向いた。
子どもの頃に一度だけ通ったことがある、
今ではほとんど誰も使わない山道だった。

濡れた土の匂いと、
雨粒が草に吸い込まれる音だけが続く。
ふと、古びた石門が見えた。

かすれて読めないはずの碑にだけ、
奇妙なほど鮮やかに、
“花彩命の庭”と書かれていた。

呼ばれたように門をくぐると、
そこには雨上がりの光が満ちていた。

花が咲いている。
色も種類も、見たことがない。
青いようで金色のような、
光そのもののような花。
湿った空気に、かすかな香りが漂う。

だが、花は美しいだけではなかった。

ひとつひとつが、
まるで声を持つように揺れている。

——あなたは何を見失ったのか。
——あなたはまだ、歩くつもりがあるのか。

そんな問いかけを、
花々の震えから感じ取れた。

庭の中央に、
ひとりの老女が座っていた。

白い髪に、白い着物。
しかし、その目だけは深い色を帯び、
雨上がりの空よりも澄んでいた。

「おまえさん、ずいぶん疲れた顔をしておるね。」

彼は返事をするべき言葉を探したが、
胸につかえて出てこなかった。

老女はゆっくり立ち上がり、
ひとつの花を手のひらに乗せた。
花は淡い紫の光を放っている。

「これは“迷い花”という。
ここに来る者の多くが最初に咲かす花だ。
心が行く先を見つけられぬとき、
必ずこの色になる。」

「……俺は、迷っているんでしょうか。」

「迷っておらねば、ここには来られぬよ。」

老女は歩きながら、庭の奥へと案内した。

「花彩命の庭はね、
人の心の深層をそのまま映し取る庭じゃ。
色が濁っても、美しく咲いても、
それはすべて“その人自身”の姿。」

足元の花が彼の影を照らす。
暗い灰色、
薄い青、
やわらかな白。

「……汚い心だ。」

思わず彼がこぼすと、
老女は首を横に振った。

「どんな色でも、
心が動くなら、それは生きておる証だよ。」

生きている——
その言葉に胸がきゅっと痛んだ。

自分はずっと、
生きている実感をなくしていた気がする。

庭の最奥に着くと、
ひときわ大きな樹が立っていた。

幹は太く、
枝には小さな蕾がいくつも揺れている。
だが、そのどれも咲いていない。

老女は言った。

「ここで咲く花は、“未来花”と呼ばれておる。
咲く色は、おまえさんが明日どう生きたいかによって決まる。」

「未来……なんて……
考えたこともありません。」

「なら、今日から考えればよい。」

老女は微笑んで、
彼にそっと手を添えた。

「未来はな、立派である必要はない。
誰かに誇れる必要もない。
ただ“今日より少しでも呼吸が楽になる方向”に
一歩踏み出したいと願うだけで、
花は咲くものだ。」

彼はゆっくりと、
胸の奥を探るように瞼を閉じた。

誰にも言ったことがない願いが
ひっそりと浮かんできた。

——いつか、心から笑える日がほしい。

その瞬間。

樹の枝に、一輪の花が開いた。

それは、
雨上がりの空のような薄い青。
けれど中心には、
夕暮れのような温かい色が灯っていた。

老女は静かに頷いた。

「良い花じゃ。
これは“再生の色”だよ。」

「……俺にも、そんなものが……?」

「おまえさんが望んだのじゃ。
望んだ未来が、花として答えをくれただけのこと。」

ふと、庭全体の花々が風に揺れた。
雨の匂いではなく、
新しい季節の匂いがした。

「行きなさい。
この庭は道を示すだけ。
歩くのは、おまえさん自身じゃ。」

気がつけば、
石門の前に立っていた。

振り返ると、
庭はもう霧に包まれ、見えなくなっている。

だが胸の中には、
雨上がりの青い花が確かに息づいていた。

もう少しだけ、生きてみよう。
その小さな決意を抱えながら、
彼はゆっくりと歩き出した。

雨のあとを踏む足音が、
少しだけ軽く響いた。
GRAVITY
GRAVITY12
まる

まる

#花彩命の庭 #初投稿 #タスク

『花彩命の庭 ― 瑠璃狐の約束』

町の外れに、ひっそりと佇む古びた神社がある。
誰も参拝には来なくなったが、境内の奥には
昔から“人の縁を結ぶ庭”の伝説があった。

それが、花彩命の庭。

春でも秋でもなく、
季節外れに咲く色とりどりの花々。
見る者の心にある感情を読み取り、
花はその色を変えるという。

しかし、庭に入れるのは“選ばれた者”だけ。
選ばれた者とは——
心に迷いを抱え、なお誰かを想う人。

紗月(さつき)が庭に招かれたのは、
弟の悠(はる)が亡くなった翌月のことだった。

事故だった。
何度も繰り返し思い出しては、
紗月は胸が裂けそうになっていた。

もっと話せたはずだった。
もっと抱きしめられたはずだった。

そんな後悔を抱えたまま、
彼女は神社へと足を運んだ。

境内は冷たい風が吹き抜け、
枯葉が音を立てて転がる。
誰もいないはずなのに、
ふと視線を感じて振り返る。

そこに、瑠璃色の輝きを帯びた狐がいた。

まるで宝石のように澄んだ光をまとった狐は、
静かに紗月を見上げた。

驚きに言葉を失う紗月に、
狐は首を傾げるようにして
境内奥の薄暗い山道へ歩き出した。

——ついてこい。

言葉ではなかったが、
確かにそう告げられた気がした。

導かれるように進むと、
古い木々の間から、柔らかな光が溢れ出す。

目の前に広がったのは——
淡い虹色の花々が揺れる庭。

夜のはずなのに、
そこだけ春のように温かい。

「ここが……花彩命の庭……?」

紗月の問いに、
瑠璃狐は静かに頷いた。

庭に一歩踏み入れた瞬間、
周囲の花々がふわりと色づいた。

桜色、空色、やわらかな黄、
そしてどこか儚い白。

紗月の心を、
優しく読み取るように。

歩き進むと、
庭の最奥に小さな祠があった。
その前に、ひとりの少年が膝を抱えて座っている。

夜の光の中で、
その姿は淡く透けていた。

「……はる?」

思わず紗月が名前を呼ぶと、
少年はゆっくり顔を上げた。

間違いなく、弟だった。
あの日と同じ、無邪気な目をしていた。

「ねぇ、姉ちゃん。」
悠は微笑んだ。
「やっと来てくれた。」

紗月の足が震えた。
現実とは思えない。
でも、その声は確かに悠のものだった。

「どうして……ここに……?」
「庭がね、呼んでくれたんだ。」
「庭が……?」

少年は祠をまっすぐ見つめた。

「僕の心、まだ消えてなくてね。
姉ちゃんに伝えたかったことがあるのに、
言えないままになってたから。」

紗月は息を呑んだ。
胸が強く締めつけられる。

「ごめんね。
僕、ほんとはずっと怖かったんだ。
消えるのが。」

「消える……?」

悠は笑いながら、少し寂しげに続けた。

「生き物は死んだらさ、
心も体も全部どっかに流れていっちゃうんだって。
でもね、だれかが“想ってくれると”
その想いに結びついて、少しだけ残るんだ。」

「……私が想ってたから……?」

悠は嬉しそうに頷いた。

「姉ちゃんの心が、僕をここに繋いでくれたんだよ。」

紗月の目に涙が溢れた。
胸にのしかかっていた後悔があふれ出す。

「……ごめん……守れなくて……
もっと、もっと……一緒にいたかった……」

悠はゆっくりと歩き寄り、
紗月の手をそっと握った。

温かかった。

「僕ね、姉ちゃんの笑い声が大好きだったんだ。
だから、ずっと悲しまないでほしいの。
僕がいなくなったからって、
姉ちゃんの世界が色をなくすのは嫌だよ。」

花々が音もなく揺れ、
紗月の涙に反応するように光を放つ。

庭全体が、
二人の再会を包み込んでいた。

「ありがとう、姉ちゃん。
僕を想ってくれて。
大好きだったよ。」

「……だった……じゃない……」
紗月は震えた声で言った。
「私はずっと……今でも……大好きだよ……!」

悠は照れくさそうに笑う。

「それなら、僕はもう大丈夫。」

瑠璃狐がゆっくり近づき、
悠の背に鼻先を触れた。

少年の姿が、
淡い光とともに揺らぎはじめる。

「姉ちゃん。
さよならじゃないよ。
僕はちゃんと、姉ちゃんの中にいるから。」

紗月は小さな身体を抱きしめた。
光が指の隙間からあふれ、
腕の中からそっと離れていく。

消えていくのではなく——
帰っていくように。

庭の花々がふわりと白く染まり、
風が優しく頬を撫でた。

瑠璃狐が紗月の足元に寄り添う。
その瞳はまるで「よく頑張った」と伝えるように
温かく光っていた。

「ありがとう……」
紗月が小さく呟くと、
庭の光がゆっくりと弱まり、夜の静けさが戻った。

気がつくと、
紗月は神社の境内に立っていた。

庭も、狐も、弟の姿もない。
ただ、手のひらに——
一枚の瑠璃色の花びらだけが残っていた。

それは、
ほんの少しだけ心を軽くする
“やさしい奇跡の証”だった。
GRAVITY
GRAVITY14
もっとみる

おすすめのクリエーター