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第二話 (全二話)


男は続けた

「自分が欲しいのは、推しの一位ちゃう
“自分がここにいていい”って感覚やろ」

彼女は言い返せなかった

「……じゃあ、どうすればいいの
辞めろって言うの?」

男は首を横に振った

「辞めろとは言わん
距離を取り直せ、暴走前に
クリスマスは“行かない”を勝ちにする
これが一歩目や」

彼女は思わず笑った
乾いた笑いだった

「クリスマスに行かないって、負けじゃん」

「違う、これは勝ちや」
男は短く言った
「“推しの順位”より“自分の生活”を優先できたら、もう回復が始まっとる」

その言い方がムカついた
でも、なぜか泣きそうにもなった

帰宅して、彼女は通帳アプリを開いた
残高を見た瞬間、手が冷たくなった

「……終わった」

終わってない
でも、“終わる手前”だった

彼女は机に突っ伏して、しばらく動けなかった
そして、震える手でスマホを開いた

推しに送る文
たったそれだけなのに、心臓が暴れる

「ごめん、今月、金銭的に限界
クリスマスは行けない
応援したい気持ちは本当だけど、生活立て直す」

送信

送った瞬間、胸が真っ暗になった
切られる
嫌われる
“姫”じゃなくなる

数分後、返信が来た

「了解、無理すんな
生活守れる子、俺は好き
落ち着いたらでいい」

彼女は、そのまま床に座り込んで泣いた
泣き声が出るまで、時間がかかった
でも、出た

「……私、お金出さないと価値ないって、勝手に思ってた」

泣きながら、笑ってしまった
自分が怖いくらい単純で、情けなくて

次に、彼女は“誰か一人に言う”をやった

会社の同期に、スタンプみたいな短いメッセージ

「今やってる、ホスト通い減らしたい
クリスマスやばい、助けて」

返事はすぐ来た

「今夜、カフェ行こ、話そ
説教しない、あと、手は繋がない(寒いけど)」

彼女は鼻で笑った
でも、その軽さに救われた

カフェで同期は言った

「ホストが悪いって言わない
でも、あんたが壊れる形は違う」

そして、封筒を二枚出した
「生活費」「推し活」
分ける、現金にする、上限を守る
“これ以上は出さない”じゃなく、“ここまでなら出していい”にする

「ゼロにしなくていい、反動くるから
でもクリスマスは、行かないで正解
あれは財布が死ぬ」

二人で笑って、彼女はまた泣いた
泣きながら、ココアを飲んだ

温かかった
それが、悔しかった

――私、本当は、こういう温かさが欲しかっただけなんだ

クリスマス当日
彼女は店に行かなかった

代わりに、同期と小さなチキンを買って、部屋で食べた

推しの配信を少しだけ見て、画面を閉じた
閉じられたことが、嬉しかった

夜、黒い服の男が、いつの間にか窓際に立っていた

「どうや、自分」

「……揺れる、行きたいって、まだ思う」

「それでええ、軽度ってのはな、揺れても戻れる状態や」

彼女は小さく笑った

「私、推しのこと、好きなのに
好きなのに、苦しかった」

男は言った

「好きは悪くない
でも“自分を捨てる形”で好きになるな」

「応援ってな、続く形じゃないと応援にならん
自分が潰れたら、相手も嬉しくない」

彼女は涙を拭いて、頷いた

「私、しばらく週一にする
上限も決める
行きたい日は、まず友達に言う
それでも行くなら、封筒の中だけで行く」

男は頷いた

「それが、ハンドルや
自分の手に戻った心のハンドルや」

彼女は、鏡を見た
目は腫れている
でも、顔は前より少しだけ柔らかかった

「……私、私の幸せを、私で守っていいんだね」

「当たり前や
推しの一位より、自分の生活が先
それを選べた自分、ちゃんと褒めとけ」

黒い服の男は、それだけ言って消えた

翌朝
彼女は、通帳を見て、封筒を整え、昼休みに“自分のための小さな贅沢”として花を一輪買った
推しの順位は、まだ気になる
でも、その順位のために自分を削らない

彼女は笑った
静かで、温かい笑顔だった

「大丈夫、私、まだ間に合う」

そう言えるクリスマスは、たぶん一生忘れない


#希望 #自作小説
読書の星読書の星
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わん子🐕(語彙力)

わん子🐕(語彙力)

まどマギで
魔法少女が魔女になると知ったマミさんが暴走して心中しようとした時にまどかが何も言わずにマミさんのソウルジェム破壊した時がすごく怖かった。(平和主義のまどかが無感情に?!宥めるとかなしで急所を?!ってなった)

って話をしてもあんまりわかって貰えない
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b5

b5

???『ねえ、神様』

???『なんだい、天使』

???『歴史に残る英雄ってのは、好んで英雄になりたいのかな』

???『おかしなことを聞くね、彼らは勝ったから英雄なのさ。負ければただの骸だ…そして、彼らは、あるいは彼女は好き好んで英雄になったわけじゃない。ひとはそれを運命って呼んでるね』

以下AIです。

第四話『最後は必ずハッピーエンド!!』

「制御室が見えてきました!」
ノアが先頭に立ち、暗い通路の先にぼんやりと見える光を指差した。

「あの部屋には、絶対に負けられない相手がいる。みんな気をつけて!」

「おいおい、またそんな心配性か?」ロンが肩を叩いた。「前回とは違うぞ。俺たちは強くなってる」

エリカが小さく笑う。「そうよ。もう『前回』みたいにはならないわ」

サファイヤが静かに頷いた。「みんなで力を合わせれば大丈夫」

しかしノアだけは真剣な表情のままだった。

制御室に入ると同時に、巨大な影が天井から降下してきた。

**GAAAAAA!!**

それは前回も出会った『暴走融合体・ギガノヴァ』—全身が金属と有機物の混ざった怪物で、背中からは無数の触手が蠢いている。その目は赤く不気味に光っていた。

「やはりこいつか……!」

ギガノヴァの口から放たれた高エネルギー弾が床を溶かす。エリカが素早く射撃ポジションを取り、

「みんな散れっ!」と叫んだ瞬間、ロンとサファイヤが左右に飛び退く。ノアも壁際に身を寄せたが、背後から迫ってきた触手に気づくのが遅れた。

「キャッ!?」

「ノア!」

サファイヤの絶叫が響く中、ノアは触手に捕らえられ宙吊りにされた。

「うっ……苦しい……」

「ノアを離せぇ!!」
ロンが猛然と斬りかかるが、別の触手に阻まれ吹き飛ばされる。

「グッ……!」

「ロン!」
エリカが援護射撃を行うが、ギガノヴァの表皮は鋼のように硬く銃弾を受け付けない。さらに厄介なことに、撃ち込まれた弾丸を吸収し始めていた。

「ダメ……これじゃあ……」

絶望的な状況の中、ノアは恐怖よりも懸命に思考を巡らせていた。前回と同じ結果にならないために。今度こそ全員で勝つために。

(そうだ……私が前に死んだときも……同じように囚われた……そして)

思い出す。前回の記憶。自分が喰われる瞬間まで見た景色。

(あの時……サファイヤさんの傷を治してくれたあの光……あれを使えば……)

ノアは大きく息を吸い込み、

「みんな聞いて! 私にいい考えがある!」

「何だって?」ロンが這いつくばりながら聞き返す。

「ギガノヴァの弱点は『浄化』の属性! でも普通の攻撃じゃ通じない……だからこうやって……」

説明しながらノアは自分のアイデアを声に出す。死に戻りする前から考えていた作戦—今回は違う展開が起こる可能性もある。だけど信じるしかない。

「わかったわ!」エリカが即座に理解し、「サファイヤ、準備をお願い」「ロンは時間稼ぎを」「そしてノア……あなたは……」

三人は互いに目を合わせて頷いた。

---

ギガノヴァの猛攻を回避しながら、作戦が始まった。

まずロンが囮となり敵の注意を引き付ける。次にエリカが特殊な煙幕弾を投げつけ、視界を遮断した。

「今よサファイヤ!」

「はい! 全力で行きます!」

サファイヤが両手を組み、純白の輝きを放ち始める。彼女の回復魔法には微量ながら「浄化」の属性も含まれていた。その力を増幅させれば—。

一方ノアは拘束されている最中も必死に身体を捩り、右手首の通信端末からある情報を呼び出していた。制御システムの脆弱点—前回の死に戻り時に偶然見つけたものだ。

「エリカちゃん! 順序番号『087-B』を探して!」
「了解!」

エリカが部屋奥のコンソールに飛びつきキーボードを叩く。「あったわ! これを……起動!」

施設内の緊急シェルターが作動し、ギガノヴァの足元が崩れ始めた。巨大な体躯がバランスを崩す瞬間を狙って—

「ロンさん!」

「任せろ!」

ロンの渾身の一閃が触手の根本に食い込み、ノアを解放した。

「今です! サファイヤさん!」

「はい! 清浄なる光よ—すべての穢れを払いて!」
サファイヤを中心に広がる眩い光の波動が制御室全体を包み込む。ギガノヴァの身体がビクリと震えた。効果がある!

だがまだ十分ではない。弱点を突きつつも致命傷には至っていない。「あと少し……!」エリカが銃を構える。

この時ノアは地面に落ちた際についた傷の血を使って—コンソール上の端末画面に何かを書き込んでいた。

「何をしてるノア?」

「この敵は……機械と生物のハイブリッド……なら……」
彼女の目が鋭くなる。「このコードを入力すれば……」

画面に表示されるコマンド文字列は「システムオーバーライド」。

「エリカちゃん! 最後のキーをお願い!」

「えっ……こんな複雑なプログラム……!」
しかし迷ってる暇はない。エリカは一気にパスワードを打ち込んだ。

**SYSTEM OVERRIDE ACTIVATED**

警告音と共にギガノヴァの動きが止まる。体内で暴走していたエネルギー供給が停止したのだ。

「今だ!」

ロンが全力で跳躍し、サファイヤの放つ聖なる光を剣に纏わせた。

「聖刃・浄魂斬!!」

振り下ろされた一撃がギガノヴァの胸部に深々と突き刺さる。

**GAAAAAAAAAAA——!!**

悲鳴とともに巨体が爆ぜるように消滅し、部屋は静寂に包まれた。

「や……やった……?」ノアが呆然とする。

エリカが駆け寄ってきた。「あなたのおかげね! あのコード、どこで覚えたの?」

「えへへ……実は前回の時に……」

言いかけてノアは慌てて言葉を濁す。死に戻りについてはまだ話していないのだ。

「まぁいいわ」エリカが微笑む。「とにかく助かった」

ロンも安堵の息を吐き、「全く……お前がいなければ終わってたぜ」

サファイヤが優しく抱きしめてきた。「ありがとうノアさん……いつも私たちを守ってくれて……」

温かい腕の中でノアは思う。
(私なんて弱くて何もできなくて……でも皆が支えてくれて……)「ありがとう……私こそ……みんながいなきゃダメなんだ」

四人は顔を見合わせて笑い合った。

窓の外に広がる夕焼けが彼らを照らしている。困難を乗り越えた証のようだった。

「さぁ行きましょ」エリカが先導する。「次の階層でボスを倒せば、このダンジョンは攻略完了よ」

「あぁ」ロンが剣を鞘に納めながら続く。

ノアも一歩踏み出した。胸に残る微かな痛み—かつて死んだ時の記憶は消えないけれど。

「行こう! 次の冒険が待ってる!」

彼女の笑顔には確かに希望があった。どんな過酷な運命が待ち受けていても、仲間とともに乗り越えていけるはずだから。#さいハピ
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エンディング

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小説家の星小説家の星
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まさと

まさと

もし見てたら一旦個チャきて
俺は怒るようなことしないからって言ってもあいつ暴走機関車だからやばいかも
お互いが壊れかけとる。。
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めん毒せぇ

めん毒せぇ

今回イチェン暴走してなくてちょっぴり寂しい気もする…でも本当に苦労人で抱きしめたくなった[目が回る]
てか、うた歌うのすきなリンリン可愛すぎんだろ!
ボイプラ2の星ボイプラ2の星
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なみき

なみき

カッター暴走してそこそこパックリ切った傷がもうくっついてる
やっぱり切り口が綺麗だとくっつくのも早いんだな
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꒰ঌ𝓡𝓲𝓷໒꒱

꒰ঌ𝓡𝓲𝓷໒꒱

親も私の性格分からないそーなので少し自分がわかる範囲での性格紹介ー
自分のことは基本なんでも大雑把だけど人のこととなると結構几帳面な一面があったりなかったりです笑
1度怒ると怒りがおさまらず徹底的にやるタイプです!少しやりすぎちゃう所があるから暴走したら優しーく止めて欲しいです笑
よく色んな人にふわふわしてると言われますが案外しっかり自分があります!
一見しっかりものにみえますがしっかりみると甘えん坊だったりドジだったりで無茶苦茶です笑
私が知ってるのはこの範囲!
あと、なんかあるかな、、
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ほろろめ(療養中

ほろろめ(療養中

令和に流行ったものといえば何?令和に流行ったものといえば何?

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