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愛され猫になろう



ハーロック
その一言に、彼女の目から涙が溢れた
「君が無事なら、それでよかった」
黒い服の男は、その様子を見て踵を返した
「ほな、自分ら
この晩のこと、ちゃんと“絆”に変えられたな」
彼女が顔を上げた時、
もう黒い服の男はいなかった
彼女は、しばらく彼の腕を離さなかった
強く握るのではなく、逃がさないように
確かめるように
「……私ね」
小さな声だった
「強い人が好きなんじゃなかった
怖くても、逃げない人が好きだったんだと思う」
彼は、何も言わなかった
ただ、彼女の手の温度を受け止めていた
彼女は続けた
「私、あの場で一番怖かったの
あなたが傷つくことより
“あなたがいなくなること”だった」
夜店の灯りが、二人の影を重ねる
「だから
強くあってほしかった
勝ってほしかった
……私の不安を、力で消してほしかった」
彼女は、唇を噛んだ
「でも、それって
あなたに守ってもらうふりして
あなたを一人で戦わせることだった」
彼の腕に、そっと額を預ける
「ごめんね
あなたの優しさを、ちゃんと見る目がなかった」
彼は、静かに息を吐いた
「分かってくれたなら、それでいい」
その言葉に、彼女は首を振った
「ううん
分かっただけじゃ、足りない」
彼女は顔を上げ、まっすぐに彼を見た。
「これからは、あなたが頭を下げる時
私も一緒に下げる」
「あなたが怖い時、私も一緒に怖がる」
「あなたが守る側に立つなら
私は、あなたを守る側に立つ」
その目に、迷いはなかった
経験は浅くても
愛する覚悟だけは、確かに育っていた
彼は、少しだけ笑った
「それ、一番強いな」
彼女は、照れたように、でも誇らしげに言った
「でしょ
……あなたが教えてくれた」
夜店のざわめきが、再び二人を包む
でももう、同じ音には聞こえなかった
この夜、彼女は学んだ
強さとは、勝つことではない
大切な人の選択を
信じて隣に立つことなのだと
そして彼は知った
守ったつもりでいた恋が
いつの間にか、守り合う恋に変わっていたことを
提灯の光の下
二人は、少しゆっくりな歩幅で帰路についた
#希望 #自作小説

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