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ご主人様本格的にエルデンやりだして
最初は大人しく見てたんだけど、イタズラしたくなって
敵がいなくて移動してる時とか、耳カプカプしたり
あるボスと戦ってる時に間違って耳カプってしちゃって
｢あー、死んだーいけそうだったのにぃ｣ってちょっとイラッとした感じで
ごめんにゃさいって謝って、後ろにくっついて大人しく見てて
それでも負けて
｢この敵結構簡単なんだけどなー、なんでだ？｣
何回も再戦しては負けて、装備変えたりしても負けて
ついにはガードめくられるというか、ガード押しても無効になって
｢コントローラーおかしくなったか？遅延か？｣って
｢余裕で倒してこいつの大剣もらおうと思ってたんだけどなぁ｣
私も集中切れて、耳かきしながら見てて
40分くらいかな、かかってやっと殺せて
｢あー！倒せたー！やっとだー｣って私の膝に倒れこんできて
膝枕で頭とほっぺと撫でながら
おめでとうご主人様、めんね？めんね？って謝って
｢んー、3周目だし普通に敵が強かったのかもしれん｣
｢やっと倒せたのに、嬉しいーじゃなくてなんかモヤモヤするなぁ｣
エルデンは死にゲーってご主人様言ってたエルデンリンガーでもやっぱここまでやられるとキツいですか？
｢私別にエルデンリンガーじゃないしな｣
｢2～3回くらいはやられても楽しいけど、こう何回も続くとやっぱ苦行だよ｣
｢そこまでやられて楽しめるほど中毒じゃない｣って
3周もやってて中毒じゃないって言われてもなーと思ったけど言わなかった
｢おさんぽ行こうか｣
えっ、おさんぽですか？
｢うん。ラーメン食べてからでもいいけど｣
今から行きたいーリードつけて歩きたい
｢リードはだーめ。拉致監禁だと思われて通報されても困る｣
暗い時にやればいいんじゃない？洋服の下に流して見えないようにしてさ
｢そういう問題じゃないのー｣
むぅーー
そう言いつつエルデンやってるご主人様
私も眠くなってきて、うつ伏せで布団にくるまって目つぶって
しばらくして
｢さっ、おさんぽ行こうか｣
んー、おさんぽ？
｢うん、行くよ｣
わかった、準備するぅ
｢なにその壊れかけのロボットみたいな喋りかた｣
トイレして髪の毛整えて、化粧水塗りなおして洋服着て
ご主人様は結局、ペロペロされたあとお風呂もシャワーも浴びずにそのままでいて
外出て、ぽてぽて歩いてたら
｢○○さんそれ普通に歩いてる？｣
ん？うん
｢ちょっと早歩きだとどんな感じ？｣
え？んー
腕軽く振りながら、自分の早歩きで
｢おー、それはキツくない？｣
まぁ、たぶん？
｢じゃあ、そのペースで歩こうか｣
えーっ
｢デートの軽いおさんぽだと思ってたでしょ？ウォーキングになっちゃったねぇ｣
いや、別にそんなん思ってないですけど
｢そう？｣
ご主人様の早歩きってどんなの？
｢んー？｣
って言って、サクサク歩きだしたご主人様
私が走ってちょうど同じくらいのはやさで
｢これでも少し遅いくらいよ｣って私のペースに戻してくれて
まぁ、知ってたけどさ
｢そう？｣
少し歩いて、くぼみのとこ踏みこんじゃって転びそうになって
とっさに手掴んで支えてくれて
｢ん、おさんぽ終わりにしようか｣
やだっ終わりにしないの大丈夫だから
｢なら…じゃあ短縮コースで歩こうかね｣
ご主人様の小学校とか、前通ってた知り合いの理髪店とか、同級生の町会議員のポスターとか、子供の時のかかりつけ病院とか、今はもうないけど、ここは美味しいコロッケ屋さんがあったんだよーとか
色々思い出話を聞きながら歩いて
途中左足グネったけど黙って聞いて
赤信号で止まった時にグネってましたって言ったら
｢大丈夫かなー、この子は？まぁ、暗いし履き慣れてない靴で歩いてるしなぁ｣
日中、いつもの焼酎買うの覚えててって言われてたの思い出して
出たついでに買いましょうよって言ったら
｢いいよ、21時までに買えればいいから｣
私がお風呂入ってる時に買いに行くことになるよ、また
｢うん。それでもいいよ｣
いやいや、せっかく外出てきて近くにあるんだし買いましょうよ
｢にゃーんでそんなにこだわるのー｣
誰かにこれ買うから覚えててって言われてたら、遂行されるまで落ち着かないの
｢ふーん｣
お酒とアクエリアスとコーヒーカゴに入れて、明日以降のご飯にカップ麺買うから味玉に合うの選んでって言われて
んーって悩んでたら、麺づくりでいっかってご主人様カゴに入れて
マルちゃん正麺の5袋入りの担々麺味があって
初めてみたこれーご主人様食べたことある？
｢最近置かれるようになったんよ、食べたことないなー｣
手に取って、美味しいかなー？これーって呟いたら
それとられてカゴに入れてくれて
えっ、いいの？やったー
｢吸い寄せられながら手に取って美味しいかなーって言われたら買うしかないでしょ｣
えへ、オネダリするの上手になりましたかね？私
｢察するのが上手になったんだよ私が｣
えへへー
お会計して家に戻って
荷物置いて、ラーメン食べ行くにはまだ少し早いということでご主人様が最近見てるアニメの続きを一緒に見て
途中、インターホンがなって、こんばんはーって声がして
ご主人様と目合わせながら、誰だろねって
ご主人様フスマ閉めて(数センチほど開けてる)｢はい？｣って出て
国税調査の件でお伺いしたんですけれども…資料のほう送られてきてませんかね？みたいな若い男の人の声が聞こえて
｢いや、知らないです｣
青い書類なんですけど、間違って捨てられましたかね？
｢やー、わかんないですね。あ、ちょっと待ってくださいね｣
しばらくして
｢これですかね？｣
いや、これではないですね…
そこから事務的な会話のあとご主人様戻ってきて
国税調査の人ですか？帰りました？
｢うん。帰ったよ｣
出さずにいると本当に来るんですねぇ
｢ね、びっくりしたね｣
ご主人様前、来たら文句言ってやるって言ってたのに。普通に受け答えしてましたね
｢うん。まぁ、敬語で下から申し訳なさそうに話してたし、下っ端かなと思って。上から目線で偉そうなおっさんが来たら文句のひとつ言ってやるんだけどね｣
｢ま、機嫌が良かったんでしょ｣
ご主人様の？
｢うん｣
これからラーメン食べいくしねぇ、お酒買わなきゃってタスクも終わったしね？
｢そうそう｣
ラーメン屋さんに車で行く道中
後ろから来た車がずっとハイビームで眩しくて、赤信号で止まる時も後ろベタ付けで止まるもんだからご主人様
｢へぇ？煽ってんのかな？ふーん｣って低い声で
ねぇ、私平和にラーメン食べたいんだから、変なことしないでよねって注意して
｢それは向こう次第かな｣って
それはそうだって黙って
ラーメン屋さんついて、ずっと後ろの車もついてきて
駐車場にとめてしばらく車の中にいて
｢どこにとめたかわかんないね？普通に行くとこが同じでハイビームって気付いてないだけだったんかな｣って
気を取り直してラーメン屋さん入って注文して、替え玉して食べ終わって
隣のスーパーにも寄って、コンビニ飯と自分で作る簡単なスパゲティ飽きてきたから、良いお惣菜売ってないかなーって入って
あんま良いのがなくて車に戻って
セブンに寄って、日中からご主人様が美味しかったよって言ってたわしわし麺のラーメン探して見つけて
他にタバコとか買って、店員さん薄黒い外人のお姉さんで
レジ袋に入れてもらって、もらおうと手を伸ばしたらポンって置かれて
車に戻る時、ご主人様に小さく文句言ったら
｢うん。会計しながら見てたよ。日本人だったら手渡しだよね？普通｣
｢立ち姿も、あの人斜めって頭も傾いてさ。モデルの雑誌の表紙にでも飾りたいのかな？私がコンビニ店員やってる頃にあんなのがいたら、お前ちょっと来いって呼ばれてたよ。気持ちこもってたら立ち姿で分かるんだよね｣
｢どんな環境で働いてるのか、働かされてるのか知らんけど、それを客にあたるのは違うでしょ｣
｢そういう態度で接客されても、もう来なくなっちゃうかもしれないの、わかんないだろうねぇ｣
｢どうせ難しいこと注文されても、ワカリマセンって逃げるんだよ｣って私が1投げたのに10で返ってきて

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