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アオイ

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フィリップ、モチャラスの活躍がアニメ化されてないの残念だな。頭には鮮明に映像があるんだけどなぁ。なんでだろうなー?
まじで馬鹿すぎて智者がめちゃくちゃ混乱してるのオモロいんよな。そして愚者の暴走をも見抜くサスアインズ!!!!
すげぇよぉおおお
モチャラスいいキャラしてんのよ?
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ルイ

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ルイです。よろしくお願いします。趣味はダンス、声真似、歌、料理です。あと、語学を少し勉強してて、今日常会話できるのは英語、日本語、韓国語です。今、フランス語勉強してます。よろしくお願いします😊
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地味子

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ルイとイブキのお別れの時にこれ流れるの反則すぎる。聴くたびに泣いてしまう。ずっとつらい。情緒乱れまくり。
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ゆるぼ

アンディ ウォーホルの展示一緒に行ってくれる人
東京・表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京でやってるけど1人だと心細いから誰か一緒に来てほしい

代表作は写真の通りです
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く

#花彩命の庭 #初投稿 #タスク

『花彩命の庭 ― 花咲き見習いと暴れん坊スプライト』

ルイは町でも有名な“落ちこぼれ庭師”だった。

植木鉢に種をまけば枯れる。
水をやれば泥になる。
手入れをすれば大惨事。

それなのに、なぜか本人は堂々としていた。

「俺、いつか伝説の庭《花彩命の庭》を咲かせるんだ!」

周りは笑っていたが、本人は本気だった。

そしてある日、ルイは偶然見つけてしまう。
古い森の奥で、まばゆい光を放つ門を。

「これって……まさか、本物の……!」

興奮のあまり踏み込んでしまった瞬間——

「いったぁぁぁああ!!」

何かが頭に激突した。

見れば拳ほどの小さな生き物が、
ルイの髪にしがみついていた。

羽を生やした小さな生き物。
いたずらっぽい目をしている。

「ちょっとぉ! 誰の庭に勝手に入ってんのよ!!」

「えっ、庭!? ここが花彩命の庭!?」

「そうよ!! しかもあたしが管理してるんだから!!
名をフローラという!! 偉大なるスプライトよ!!!」

やたら態度が大きい。

ルイは勢いのまま頭を下げた。

「ご、ごめん! でもどうしても入りたくて……
俺、この庭を見つけたら花を咲かせるって!」

フローラはジト目でルイを見つめた。

「落ちこぼれ庭師のくせに?」

「そんなに有名!?」

「悪い意味でね!」

しかしフローラはひょいと宙返りすると、
ニヤリと悪戯っぽく笑った。

「まぁいいわ。
あんた、面白いから特別に試験してあげる。」

「試験!?」

「そ。花彩命の庭はね——
“使用者の心を見て花が咲く”の。
だから、心がぐにゃぐにゃしてる人間だと、
とんでもない花が咲くのよ。」

「とんでもない花って……」

フローラはポンと手を叩いた。

周囲の花が一斉にぐにゃりと形を変えた。

ハート形の茎、
燃えるようなトゲ、
なぜか飛び跳ねて逃げる芋虫のような花……

「な、なにこれ!!?」
「さっきあんたが庭に入ったときの心を映した花よ。」
「俺の心どうなってんの!?!?」

フローラはお腹を抱えて笑った。

「ほら、やっぱり落ちこぼれじゃない!」

「まだ何もしてないのに評価がひどくない!?」

そんなやりとりをしながら、
ルイはフローラの指導で試験に挑むことになった。

課題はシンプル。

——『庭の中心にある“心の泉”で、自分の花を咲かせること』。

泉までの道は、
ルイが一歩進むたびに花が爆発したり跳ねたりする。

「あんたの心、落ち着きなさすぎじゃない?」
「初対面のスプライトが頭突きしてくるからだよ!!」

言い合いをしながら進むほど、
花は少しずつまともになっていく。

やがて泉にたどり着いたとき、
フローラはふわりと静かに言った。

「じゃあ……あなたの“本当の願い”を見せて。」

ルイは目を閉じた。
ただ一つ、昔から抱えていた想いが胸に浮かぶ。

——“綺麗な花で、誰かの心を救いたい。”

その瞬間。

泉の上に、
ひとつの花が咲いた。

淡い光をまとい、
空の色と大地の色が重なったような、不思議な色。

フローラが目を瞬かせる。

「……ルイ。
あなた、本当に落ちこぼれだったの?」

「いや……自分でもよく分かんない……」

「これ、花彩命の庭でも滅多に咲かない“心花”よ。
あんた……本当に優しい心してるんじゃない?」

ルイは照れくさく笑った。

「フローラのおかげだよ。
お前がバカみたいに騒ぐから、逆に落ち着いたというか……」

「だれがバカよ!!!」
「痛っ! なんで殴るの!?」
「虫が止まってたの!」
「いないよ!?」

庭に、明るい笑い声が響いた。

花彩命の庭は、
誰かの心がふっと軽くなる瞬間を
一番美しく咲かせる庭だった。

泉に咲いた一輪の心花は、
その証のようにゆっくりと輝いていた。
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