共感で繋がるSNS

人気

山田 蛸助

山田 蛸助

始めたてなのにほんと申し訳ないけど
めちゃくちゃ自分の手載せてるキショ男がいざ手褒められたら、「いえいえホソホソですぅ〜」は病気
謙遜の仕方ミスってるよ
GRAVITY1
GRAVITY13
ランワイン

ランワイン

とんかつ定食、おかわり!
さとなおさんのこの話、とてもよい。

パワーはセーブするもんじゃなくて、どんどん出してるうちにガンガン出てくるもんだった

ーーー#さとなお


こりゃ夏バテ確定だろ的な疲弊で、帰って一汁一菜を作る気力もなく、あぁこういう疲弊時は元気出すためにとんかつとか食べてたよなぁという若いころのイメージで通りがかりのとんかつ屋に入ってヒレカツ定食をホソホソと食べていた(味噌汁を飲まなければアレルギー的には大丈夫)。

うーんやっぱ脂っこいか、もう年齢的に酷暑にとんかつはハードすぎるか、とか思っていたら、隣のテーブルに1人で座っていたやけに姿勢がいい細身の女性が「おかわり!」とロースかつ定食をおかわりした。

いやちょっと待て。ご飯やキャベツのおかわりではないぞ。定食丸ごとのおかわりだぞ。どういうこっちゃ。驚いて女性を盗み見るも、中肉中背の40前後な感じのシュッとしたスーツ姿の女性。大食い選手権イメージはない。店員が驚くのを尻目に一心不乱にワシワシとひと皿めのロースかつを食べている。

・・・いや見事だな。そうだ、そうだこれだ。これだこれ。これをすっかり忘れてた。なんか懐かしい。そう、とんかつは荒ぶる魂で一心不乱にワシワシ食べるものだった。唇をヌラヌラにして、衣を散らかしまくって、無我夢中で腹一杯、いや腹二杯、食べるものだった。

急に背筋がピンと伸びる。何かを思い出す感覚があった。夏バテとか言ってんじゃねえ。言葉にするからバテるんだ。ホソホソと喰ってんじゃねえ。こんな喰い方じゃ身体はともかく心にパワーが送れねえじゃねえか。

オリーブオイルと岩塩でお上品に食べてたヒレカツだったが、残りの塊にはドボドボと黒いソースをかけ、箸を高く上げて位置エネルギーと共にぶっ刺し、大きな塊を丸ごと口へ放りこむ。ザクザク噛んで衣を飛び散らさせ、ヌラヌラした唇で白米をかきこみ、ボリボリと盛大に音を立ててたくわんを噛み砕く。体調的に「おかわり!」とは叫べなかったが、ただ、夏の疲れとか不調とかこういう心のパワーで乗り切るものだった。そのことさえ思い出せればもう大丈夫!

隣の姐さん、ありがとう。
パワーはセーブするもんじゃなくて、どんどん出してるうちにガンガン出てくるもんだった。出し惜しみしてたわすまんすまん俺のパワー。もうキミはフリーだ。ガンガン行ってくれ。
GRAVITY2
GRAVITY7

関連検索ワード

おすすめのクリエーター