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嘘味(ママ)
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ザーワ

Yu〜の蓮
実は西洋では、鼻は単なる感覚器官ではなく、性格や能力を判断する重要なパーツとして真剣に扱われてきた
そして、その価値観が歴史を変えかねなかった瞬間があった
1831年、若きチャールズ・ダーウィンはビーグル号への乗船を希望していた
この航海は進化論というアイデアにたどり着く最大のきっかけである
さて、当時、長期の航海は孤独で精神を病むことがあり、艦長のロバート・フィッツロイは教養ある紳士を求めていた
そこでダーウィンが候補に挙がったものの、フィッツロイは最初の面会で難色を示した
その理由は鼻だった
フィッツロイはダーウィンの短く肉厚な鼻を見て、長い航海に耐えられる気力の持ち主ではないと判断したのだ
なぜフィッツロイはこのような判断をしたのか
それは、彼が当時流行していた人相学の信奉者であったことによる
18世紀、ヨハン・カスパー・ラヴァターが『観相学断章』を著すと、鼻を含む顔の特徴から性格を判断する科学として始まった
そこで、大きく整った鼻は知性と決断力の証とされ、小さく平たい鼻は意志の弱さを示すとされた
このラヴァターの理論こそが、フィッツロイがダーウィンを判断した基準だった
だが、幸いなことにダーウィンとの対話の中で彼の知性と熱意に感銘を受け、態度を軟化させ、最終的に彼を航海に迎え入れた
こけしまん
