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石ころ
ハッピッピーのピッピッピー

カネダ
ᘔꩢਟੋױ👼りゅ
回答数 225>>
ピーーーーー
ピッて笛吹いて遊んでて

あかり
スーキャスLINEスタンプの
「エイエイエイリア〜ン!!ピッピッピー」
使う時ないね〜って言ってる
#スーキャス

餃子
エイリア〜ン、ピッピッピー!ってたまに口走っちゃってて恥ずかしくなります
#ワララジ

パコリエル
部屋の照明の1番薄暗くオレンジ色のあれ
『夕焼けさん』
テレビのリモコン
『テレビのピッピッピー』
ウインナーソーセージ
『ポー』

(よめ)
彼ピッピッピ 彼ピッピッピ

Lapis08215
ブリにゃんモードはピピピのピ♡
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でぃお
#櫻坂46こち星

Nahmin
アクア−Devil
町は、その日、まるで息をひそめたように静まりかえっていました。
朝から太陽は雲ひとつない空をギラギラと照らし、舗道の石畳までまぶしく光っているのに、
通りには誰ひとりいませんでした。
いつもなら、パン屋の前では焼きたての香りに誘われた子どもたちが並び、
駅前のカフェでは笑い声とコーヒーの香りが溢れているはずでした。
けれど、その日は違いました。
商店街も市場も、まるで時が止まってしまったように、シーンと静まりかえっていたのです。
犬の鳴き声も聞こえず、風も息をひそめ、町全体がひとつの巨大な絵のように動きをなくしていました。
針を落とせば、チン……と響くような静けさ。
まるで山奥の祠の前に立っているような、そんな不思議な空気が流れていました。
と、そのとき。
遠くから「ブウウウン……」という低いエンジン音が近づいてきました。
見れば、坂道の向こうから、銀色のスピーカーを屋根に乗せた古びた宣伝カーが、ゆっくりと町へ入ってきたのです。
町の静けさを破るように、白バイがすぐに飛び出しました。
「止まりなさい!ここで何をしている!」
サイレンが鳴り響き、真っ白な光が宣伝カーを照らします。
しかし、宣伝カーは止まりませんでした。
代わりに、スピーカーからふしぎな音楽が流れはじめたのです。
🎵 ツンタカタッタ ツンタカタッタ ピッピッピ~ 🎵
それは、どこか懐かしくて、聞いているだけで胸が弾むような陽気な曲でした。
メロディーが風に乗って通りを駆け抜けると、閉ざされた窓ガラスが震え、
乾いた花壇の花びらがふるふると揺れました。
最初に変化が起きたのは、白バイの警察官でした。
真剣な顔でハンドルを握っていた彼の足が、つま先でトントンとリズムを刻みはじめたのです。
「な、なんだ……この音楽は……」
彼は慌てて両足を止めようとしましたが、もう遅い。
身体が勝手に動いてしまうのです。
ヘルメットが左右に揺れ、腕がふらりと動き、
気がつけば――
「ツンタカタッタ、ツンタカタッタ!」と、腰をふりながら踊りだしていました。
次にもう一人、また一人と警察官たちが踊り出しました。
サイレンの音も、警棒のカチカチという音も、すべてリズムに溶けていきます。
やがて、それを見ていたパン屋のおばさんが、こっそり店のドアを開けて顔を出しました。
「まあ……なにごと?」
けれども曲が耳に入った瞬間、手に持っていたトングをカチン、カチンと打ち鳴らしながら踊りはじめたのです。
その隣の八百屋のおじさんも、魚屋の若者も、
しまいには窓の奥で様子をうかがっていたおばあさんまで、
みんな体をゆらゆらと動かし、気づけば町中が笑顔で踊っていました。
🎵 ツンタカタッタ ツンタカタッタ ピッピッピ~ 🎵
空には白い雲が流れ、照りつける太陽の下で、
人々は影さえも踊らせながら、手を取り合って笑いました。
そして、不思議なことに――
町の建物まで、どこか楽しそうに見えました。
止まっていた時計がまた動き出し、
閉ざされていたシャッターの隙間から光がこぼれました。
やがて音楽がフェードアウトするように少しずつ小さくなっていき、
宣伝カーは角を曲がって、静かに姿を消しました。
残された町には、やさしい風と、どこかでまだ響くツンタカタッタの余韻。
みんなはしばらくの間、笑いながら空を見上げました。
「ねえ、あの音楽、なんだったんだろう?」
「さあねぇ……でも、悪くなかったじゃない」
そう言って、誰もが少しだけ軽い足取りで歩きはじめました。
それ以来、町の人たちは、ときどき話します。
――「今日、聴こえた気がしない?ツンタカタッタの音。」
そう言うと、誰もがくすっと笑って、
ほんの少しだけ、体をリズムに揺らすのです。
🌞 おしまい


ざくろ。
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