共感で繋がるSNS

人気

関連検索ワード

新着

でぃお

でぃお

お風呂で『こち星のピッピッピ〜♫』を歌ってるりかたん笑

#櫻坂46こち星
GRAVITY
GRAVITY4
Nahmin

Nahmin

扇風機が急にピッピッピって鳴って起動したの怖すぎる、てかなんでこんな寒いのに扇風機あるんや早く片付けてくれ
GRAVITY
GRAVITY28
アクア−Devil

アクア−Devil

『ツンタカタッタの町』

町は、その日、まるで息をひそめたように静まりかえっていました。
朝から太陽は雲ひとつない空をギラギラと照らし、舗道の石畳までまぶしく光っているのに、
通りには誰ひとりいませんでした。

いつもなら、パン屋の前では焼きたての香りに誘われた子どもたちが並び、
駅前のカフェでは笑い声とコーヒーの香りが溢れているはずでした。
けれど、その日は違いました。
商店街も市場も、まるで時が止まってしまったように、シーンと静まりかえっていたのです。

犬の鳴き声も聞こえず、風も息をひそめ、町全体がひとつの巨大な絵のように動きをなくしていました。
針を落とせば、チン……と響くような静けさ。
まるで山奥の祠の前に立っているような、そんな不思議な空気が流れていました。

と、そのとき。

遠くから「ブウウウン……」という低いエンジン音が近づいてきました。
見れば、坂道の向こうから、銀色のスピーカーを屋根に乗せた古びた宣伝カーが、ゆっくりと町へ入ってきたのです。

町の静けさを破るように、白バイがすぐに飛び出しました。
「止まりなさい!ここで何をしている!」
サイレンが鳴り響き、真っ白な光が宣伝カーを照らします。

しかし、宣伝カーは止まりませんでした。
代わりに、スピーカーからふしぎな音楽が流れはじめたのです。

🎵 ツンタカタッタ ツンタカタッタ ピッピッピ~ 🎵

それは、どこか懐かしくて、聞いているだけで胸が弾むような陽気な曲でした。
メロディーが風に乗って通りを駆け抜けると、閉ざされた窓ガラスが震え、
乾いた花壇の花びらがふるふると揺れました。

最初に変化が起きたのは、白バイの警察官でした。
真剣な顔でハンドルを握っていた彼の足が、つま先でトントンとリズムを刻みはじめたのです。

「な、なんだ……この音楽は……」
彼は慌てて両足を止めようとしましたが、もう遅い。
身体が勝手に動いてしまうのです。

ヘルメットが左右に揺れ、腕がふらりと動き、
気がつけば――
「ツンタカタッタ、ツンタカタッタ!」と、腰をふりながら踊りだしていました。

次にもう一人、また一人と警察官たちが踊り出しました。
サイレンの音も、警棒のカチカチという音も、すべてリズムに溶けていきます。

やがて、それを見ていたパン屋のおばさんが、こっそり店のドアを開けて顔を出しました。
「まあ……なにごと?」
けれども曲が耳に入った瞬間、手に持っていたトングをカチン、カチンと打ち鳴らしながら踊りはじめたのです。

その隣の八百屋のおじさんも、魚屋の若者も、
しまいには窓の奥で様子をうかがっていたおばあさんまで、
みんな体をゆらゆらと動かし、気づけば町中が笑顔で踊っていました。

🎵 ツンタカタッタ ツンタカタッタ ピッピッピ~ 🎵

空には白い雲が流れ、照りつける太陽の下で、
人々は影さえも踊らせながら、手を取り合って笑いました。

そして、不思議なことに――
町の建物まで、どこか楽しそうに見えました。
止まっていた時計がまた動き出し、
閉ざされていたシャッターの隙間から光がこぼれました。

やがて音楽がフェードアウトするように少しずつ小さくなっていき、
宣伝カーは角を曲がって、静かに姿を消しました。

残された町には、やさしい風と、どこかでまだ響くツンタカタッタの余韻。
みんなはしばらくの間、笑いながら空を見上げました。

「ねえ、あの音楽、なんだったんだろう?」
「さあねぇ……でも、悪くなかったじゃない」

そう言って、誰もが少しだけ軽い足取りで歩きはじめました。

それ以来、町の人たちは、ときどき話します。
――「今日、聴こえた気がしない?ツンタカタッタの音。」

そう言うと、誰もがくすっと笑って、
ほんの少しだけ、体をリズムに揺らすのです。

🌞 おしまい
GRAVITY
GRAVITY2
ざくろ。

ざくろ。

100均で7,000円の爆買いしたんだけどセルフレジしかなくて全力でピッピッピしたわ
GRAVITY
GRAVITY2
もっとみる

おすすめのクリエーター