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ウスイ
#primenews

さいと

たるお
すろー
著者のトゥキュディデスはアテナイ勢の将軍の一人としても参加している。
印象に残ったのは、戦争初期にアテナイで疫病が流行った際の描写である。
疫病に罹った者は、もはや死が待ち受けるものと諦め、それならばと一時的な快楽を求めるようになり、人目を憚ることもなく不名誉な事をしてしまい、秩序は乱れていったらしい。
疫病にかかっていない者でも、そんな悲惨な状況を見ればいずれ自分の番だと悲観的になり、倫理や掟も無意味だとみなし判断力を失ってしまうのかもしれない。

