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子供用ハーネスの賛否について。
「犬じゃないんだから」という外側の意見は分かります。
安全度の割に市民権を得ていない子供用ハーネスは、馴染みない人にとっては奇妙にうつります。

道路という一撃死が潜むステージで、安全は最重要項目です。
子育ての内側にいる親や保育士等におかれましては、その使用に否定的な方はいないことでしょう。

と、思っていたのですが、どうも違うようです。

4歳の子供を持つ父親の苦言が炎上しています。
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いやーー、これだけはやめてあげて、、たまに見かけるけどマジでペットみたいにしてて嫌な気持ちになるわ、、
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現在はアカウントが消えているため、この方がどのような育児を行なっていたのかはわかりません。
ともすれば育児を行なっていない父親の可能性はあるものの、例えばワンオペの母親に向けて「ハーネスとか犬かよ、みっともないからやめろ」と口出す可能性は大いにあります。

子供用ハーネスの歴史は意外に古く、18世紀の絵画に描かれています。
とはいえ、話題にあがるようになってきたのはここ10年の印象です。
使用している親御さんも、まだまだ少ないように見えます。
残念ですがむこう10年、一般化はしないでしょう。

19世紀の医療では、手術前に手洗いも器具の消毒も行っていませんでした。
病原菌という考えがなかったためです。
そのため妊婦の出産時死亡率は30%にのぼったともいいます。
これを1%以下にまで下げたのがゼンメルワイスです。
彼は手洗いと消毒の重要性を説きました。

しかし、彼の考えは当時受け入れられませんでした。
結局、医学会全体が手洗いと消毒をするようになったのは19世紀後半になります。

子育てしている景色を、子育てしていない人に伝えるのは容易ではありません。
無理解を嘆くでもなく、未使用者を非難するでもなく、粛々とハーネスを使用することが100年後の子供の安全につながることを願うばかりです。
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