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あむ

あむ

もし今、隣にいたら何する?もし今、隣にいたら何する?
隣に居るひとによるかな笑
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スピノザ

スピノザ

夕飯は何を作ろうかな?
あすの朝ごはんの献立も考えつつ、スーパーに行こう。明日こそは休みを満喫したい。隣町のテレトラックに遠征もいいかも。
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鯖ピコ大臣

鯖ピコ大臣

なんか引っ越した時も近隣の人にお菓子配ったりしたけど
そう言うの最近はしないんだね
律儀にやればやるほど損する
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ST

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草野球した公園の隣駅でライブするので
のぼりとか外装だけ見てきた

やっぱデレを中心にアイマスもええんよね
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紫苑/しおん🐈‍⬛

紫苑/しおん🐈‍⬛

『忘れ草と紫苑』(全4章)
◆終章〖二つの花の前で〗

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ある日、弟はいつものように墓へ行った。
空は高く、少し風がある日だった。

忘れ草は少し背が伸びて、
前よりたくさんの花をつけていた。
紫苑も、その横で静かに色を見せていた。

弟は、ふたつの花の前にしゃがんだ。
黒猫が、当たり前のように隣に座る。

「兄さんは、どうしているかな」

弟は心の中でつぶやいた。
以前のように、兄を責める気持ちはもうなかった。

忘れ草のきいろを見ていると、
兄が自分の毎日をなんとか守ろうとしている姿が
目に浮かんだ。

紫苑のむらさきを見ていると、
自分が父を思い出しながら
少しずつ前へ歩こうとしていることが、
静かに分かってきた。

忘れて進む人もいる。
抱えたまま進む人もいる。
どちらも、その人が選んだ道だ。

「父さんなら、どっちも笑って見てくれるかな」

弟がそう心の中でたずねたとき、
猫が小さくしっぽをゆらした。
ただの風かもしれない。
それでも弟は、
何かにそっと背中を押された気がした。

弟は立ち上がり、
墓に向かって一礼した。
忘れ草と紫苑のあいだを
黒猫が通りぬけていく。

きいろとむらさきが、
同じ光の中で揺れていた。

#花彩命の庭 #紫苑
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