そして、考えることをやめた瞬間、あなたはすぐに――アルフレッド・コージブスキーがとても見事に呼んだところの――「言葉にできない世界」と直接触れ合うのです。ごくありふれた光景や音や匂い、床に落ちる影の質感、そういったものが、名前をつけられることなく現れます。「それは影だ」「それは赤だ」「それは茶色だ」「それは誰かの足だ」――そんなふうに名づけるのをやめたとき、初めて「見る」ことが始まるのです。