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この味もまたいつか恋しくなる🍝燃え殻
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「あんたね、人間は成功するために生きてるんじゃないんだよ。納得するために生きてるんだよ」
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瞬く間に惹かれた！生まれ持った天性の魅力を感じる。
他に良い言葉が見つからなくて、大変不躾な表現で申し訳ないのですが、、これぞ天性の女たらし笑！

このエッセイ本で初めて燃え殻さんを知りました。
どんな方なのか、年齢も何も知らず、本の紹介ページでなんとなく気になり読んでみた。
こういう日常に関するエッセイ本を書く男性のイメージとして、多いのが恋愛経験が少なめとか、自分はモテないというのを事実かどうかは別として感じさせる、同じく恋愛経験が少ない読者(私含むw)の心を安心させてくれることが多々ありますが、燃え殻さんは女性がほっとかない男性なのが文章を読んでいるだけでもよく分かる。
自分を美化してかっこよく見せようとせず、たらし成分があることを隠さず、おそらくだいぶ昔の女性たちのことも含めて鮮明に、どの女性のこともなんだか魅力的に書いている。
ある程度はフィクションか、もしくは？分からないけど、こちらが魅力的に感じるように女性を書けるということは、女性の魅力をちゃんと見ているからで、それもモテるためにとかでなく、息を吸って吐くように自然にそうしている。そこに女性たちは惹かれるのだろうなあと、こういう天性のたらし男性、いるいる！！となりました笑
特に「信用金庫のカレンダーみたい」の彼女が私も大好き。
一際燃え殻さんからの想いを感じた。すごく彼女の人柄が魅力的だったのだなと、その特別に魅力的で好きな部分を読者にも伝えたいと書いているように感じました。本人がそれを意識してのことかは分からないけれど。

女性についてばかり書いてしまったけど[泣き笑い]食にまつわる思い出と共に書かれていて、どのエッセイも秀逸。
「きれいに騙して」はまさかのオチで本人だったか気になるし、家族にまつわるエピソードも多く、「子供と大人の家出事情」はなんとも言えないノスタルジー感。「母の涙」は切なさと愛。

「コーコー」も共感。口に出すのが恥ずかしいメニュー名ってあるよねっていう話。
わかる〜〜[泣き笑い]
それで私がパッと思いついたのは、餃子の王将の「にんにく激増し餃子」
「にんにく増し餃子」ならいける。「激」の一文字によって急に恥ずかしい。
宅配で頼んだだけでイートインはしたことないのですが、一回食べたら普通の餃子に戻れないのわかるし、いつかイートインで激増し頼む時恥ずかしいなっていつも思ってる笑
燃え殻さんがあげてたのは学生時代のコーコー(凍らせたコーヒー)、壁の穴の「若者のアイドル」でした。コーコーはいけるが、若者のアイドル、ウーン！これもなかなか笑！

肩肘張らずに読みやすくて、自然に情景が浮かぶ、知らぬ間に燃え殻さんの思い出が読者の心の中にも入ってくるような、すごく好きな作家さんだと思いました。知れてよかった！

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