1.ゴータマ・シッダールタ(गौतम सिद्धार्थ)・実在した。・紀元前565~486年まで生きていた・もともとは釈迦族の王子で、妃ヤショーダラー(Yaśodharā) と結婚してラーフラ(Rāhula)という子どもが産まれた後、林に入って修行を始めた。・「人間は誰でも老いるもの。自らに頼るな。自分は教団の指導者などではない」・自分に死が近づきつつあることを悟り「人間の命は、しかし甘いものだ」 といい、鍛冶師チュンダの供養をし病に悩み旅に疲れ、ヒラニヤヴァティー河を渡って一生を回顧し、クシナガラで入滅。・仏陀…「目覚めたもの、悟りを開いたもの」を意味し、シャカ以外にも仏陀は存在する・釈迦牟尼…「釈迦族の聖者」ゴーダマ・シッダールタの正式名称・釈尊…仏教徒が敬意をこめて使う表現2.仏陀が残した言葉『ダンマパダ (Dhammapada)』・日本語で『法句経』パーリ語聖典・「人は如何に生きるべきか」について書かれており「何事も心の持ち方による。恨みにとらわれるな。争いはやめよ。勤めに励め。心を収めよ。怒りを捨てよ。真理の言葉を摘み集めよ。善行を常に。愚者は真理を知ることがない。真人になれ。充実した生活を。悪を避けよ。暴力を避けよ。自分を見つめよ。老いと死は避けられぬものだ」など、ど当たり前のだがとても大事なことが書かれている。『ウダーナヴァルガ』・「仏陀の感興の言葉」とされている。・「他者への思いやり」‐日本語で「慈悲」について書かれ「なぜ他者を傷つけてはいけないのか」について「どの方向に心で探し求めても、自分よりさらに愛しいものをどこにも見いだすことができなかった。このように、他者にとって、それぞれに自分が愛しいのである。故に、自分のために他者を害してはならない」・『マハー・パリニッヴァーナ・スートラ』・日本語では『大だいほつねはんぎょう 般涅槃経』と呼ばれる・釈尊の最後の旅について記されている。3.龍樹 (नागार्जुन, Nāgārjuna, ナーガールジュナ)・インドの王であり非常に優れた人で仏陀以後で最も優れている・2世紀から3世紀にかけての実在した・「あらゆる存在・運動・機能・要素なども含めて、それらの〈関係性〉において、これらが成立していること」を説いた。「それらは相互矛盾しているものを沢山孕んでいて、依存し合うこと」を論じ、全てを含めて空とした。これを『中論』という書物に認したためた。4.現代科学の到達点・巨大宇宙とナノ宇宙の統合された世界。・巨大宇宙…41億光年(1光年つまり約9兆5000億 km、数字で表現すると9.5×10の15乗m)・ナノ宇宙…10のマイナス5乗m の微小空間。↓宇宙はこれら10の15乗と5乗を統合した範囲=10の20乗mの範囲にある世界。この「世界観」は既に釈尊が語っていた!・「釈尊亡き後、56億7000万年あと(5.67×10の9乗年後)に、弥勒仏(maitreya)が出現する・釈迦牟尼と龍樹は、この現代の宇宙観を先取りしていた。【参考】山中(2023)仏教的宇宙観から見たスピリチュアリティ.トランスパーソナル心理学/精神医学 Vol.22【ベストコメント】宇宙エネルギー、充電シュタイナぁ。