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さいと

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安藤

ジェリー
回答数 44>>
「高岳親王航海記」
澁澤龍彦
桓武天皇の王子であり空海の弟子でもある高岳親王が、仏法を求めて(だったかな?)天竺に渡るお話。
行く先々で、夢をバクに食べられたり、変なことばかりおこるシュールな航海記。
舞台で人形劇になったものを見に行ったけど、それもめっちゃ面白かった!
「安徳天皇漂海記」
宇月原晴明
壇ノ浦で沈んだ安徳天皇のその後のファンタジー。
前半は源実朝篇、後半はマルコ=ポーロ篇と書くと何のこっちゃと言われそうだが面白い。
前半の書き出しで、実朝について、「太宰の僧正」や「小林の大臣」の書いたものをお読みになってでしょうか?みたいなユニークな導入があります。
(※小林の大臣は小林秀雄のこと)
「信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」
宇月原晴明
前提としてアナントン・アルトーという演劇理論家みたいな人がいて、ヘリオガバルスという古代ローマの皇帝について書いた「ヘリオガバルス あるいは戴冠せるアナーキスト」という本を書い
てるんです。
(ここまでは事実)
で、実はアルトーにはそれと対になる信長に関する著作があって、実は信長はヘリオガバルスの子孫で、二人とも両性具有で…という凄い設定の小説。
最後の光秀との対話のシーンが凄く好き。
「アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険」
宮田珠己
絵:網代幸介
イギリス人である主人公アーサーが、父が書いたイカサマな書物「東方旅行記」のせいで、幻の王国を求めて冒険するハメになるお話。
表紙をめくって綴じ込みになっている冒険の絵巻のような地図がとてもかわいいし、作者による素晴らしい関連の選書リストも良き!

