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化物語を今更語る

西尾維新作2006年刊行、2009年アニメ化。
私の青春を共にした作品です。

Q.どんな作品なの?
A.主人公阿良々木暦を取り巻く人間模様と怪異譚を楽しむ作品です。

始めは世間一般的な正義心を持つ阿良々木暦が正義心を元に活躍するのですが、怪異を通して人のエゴや正義では救われない人達、正義が正しい訳ではないことを学ぶ青春群像劇怪異譚です。

Q.なんか難しく感じます。何故ですか?
A.西尾維新さんの文章とシャフトさんの演出のせいです。

看板が沢山でてきたり、漢字が歩いたり、言葉遊びが含まれたり…。物語シリーズとうたうからにはどうしても語りが中心になります。語りを映像化し、怪異という訳分からんものを中心に据えているので訳分からんになりやすいです。

私なりの楽しみ方を紹介します。
なんかの作業中、物語シリーズをスマホやモニターで流しておきます。聞き流しです。
基本、阿良々木暦の語り口調で状況が解説されるのでアニメーションを追う必要はないです。好きなキャラが出てくる面白いシーンっぽい音がするまで作業しちゃってください。
見る価値がないのではなく、見た方が120%楽しめる。映像がなくても95%ぐらいは楽しめる作品です。


何が良いってキャラビジュアルもさることながら、キャラ設定が良いです。
軽いネタバレですが、幸せなキャラは一切登場しません。老倉育や沼地蠟花、メインキャラで言うなら羽川翼などみんな何かしら抱えて傷ついて人間らしくて私は好きです。

Q.たくさん話があって何から見れば良いかわかりません。
A.アニメを順番に見ていただければ良いです。

時系列順に追えればさらに面白くなりますが、無理に追う必要はありません。

Q.好きなキャラは誰ですか?
A.忍野忍です。

キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードとしての生き方も好きですし、阿良々木暦と打ち解けつつ一定の距離感を保つ感じが好きです。決して怪異と人間は相容れない。

Q.おすすめエピソードは?
A.くらやみですね。
八九寺真宵と阿良々木暦が謎のくらやみに追われる話。私はズッタズタになりました。

老倉育、沼地蠟花、貝木泥舟の話も好きなんですけどね。苦手なキャラは、阿良々木月火です。いつまでも純粋無垢で無垢さをわかっていない。他人が傷つこうと直球を投げ続ける意見が変わらない感じが怖いです。

阿良々木火憐はまだ他人が傷つくことを理解してる。喧嘩する余地のあるキャラなんですけど、月火だけは怖いんです。「人間が世界を汚染するとか言うなら環境保全団体は人を消すのを頑張るべきなんだよ」って言えて実行できてしまう人が阿良々木月火というキャラクターです。
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あぷら

あぷら

        「傷物語」
     僕は、お前を助けない

高校二年生と三年生の狭間である春休み。阿良々木暦は、血も凍るような美女と遭遇する。彼女は自らを、鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと名乗った。四肢を失い死に瀕していたキスショットは、暦に助けを求める。恐怖と混乱、そして葛藤の末に、暦は彼女を救うため自らの血を与え、そして次に目が覚めたとき、暦はキスショットの眷属となっていた。
暦は吸血鬼から人間に戻りたいと望む。だが、そのためにはキスショットが力を完全に取り戻す必要があった。交渉人をつとめる忍野メメが間に立ち、暦は失われた彼女の四肢を奪い返すべく、吸血鬼退治の専門家三人に挑むことになる。

グロテスクだが、コミカルというかポップな表現に見えるゴア表現が見ていて楽しく、世の中の多くの物語は幸せになる方向へ進むことを正解としている中、本作は「全員が不幸になる」道を選択する。
その選択が後の化物語シリーズに繋がる物語シリーズのエピソード0となる名作でした。

#映画

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さしご

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ここを通るたびにキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードに遭遇しないかとドキドキしてる
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