フラッシュ全盛期の頃に見た一つのフラッシュアニメーション作品ががずっと忘れられないんだけど、どうやって検索してももう出てこない。背中に羽が生えててピンク色の肌をした二頭身の少女が、超軽快なテンポでえらくご機嫌そうに、どこの国の言葉ともわからない言語で歌い続けるのだ。ファンタグレープみたいな背景の中を飛びまわりながら。アウシュビッツ強制収容所のガス室で殺された子供たちをモデルにしていると記載された悪趣味な題材のフラッシュアニメーションだったけど、麻薬みたいに一度観たら忘れられない強烈さや心地よさ(非常に不謹慎な感情を持たせる効果)があった。ピンクの像がウクレレを弾いてたり、紫の変な雪だるまが三体くらい連なって踊ってる中、少女が冒頭で「ahhhhh mamaaaa」と叫んだ後、「私は夢を見ながら空を飛ぶの」という内容の歌詞の歌を歌い続けている。「odoshi ent gulas na」と聴こえる謎の一文がひたすら繰り返される。もう二度と見つけることはできないが、あの幻覚のようなフラッシュアニメーションは本物の幻覚ではなく、確かにそこに存在していたのだ。