これは僕の悪い癖なのでしょうが、僕が「善」「悪」として用いているのは、たとえばラテン語でbonum/malum、フランス語でbien/malといった単語であり、これはしっかり訳せばむしろ具体的な「善いもの」「悪いもの」です。これに対し、抽象的なbonitas/malitia、bonté/malignitéといった語は「善性」「悪性」と訳しがちです。でも日本語だと「善」「悪」というと抽象的に感じますね。めんどくさがらず「善いもの」「悪いもの」とした方がよいのかもしれません。