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ヒロ🦻【えんの木】

ヒロ🦻【えんの木】

注意機能の側面からみたマインドフルネス

1.ちがい 能動的注意機能を促進する介入法

【MCT】

・中性音や景色・人の顔などの刺激にアクセスする外受容感覚を適用したトレーニング

・自己関連刺激などに焦点をあてると,内受容感覚が自己注目(対象モード)を誘発しやすいと想定しているため。Wells (2002)

・マインドフルネスの筋弛緩法と注意訓練を比較した研究結果からは,どちらも不安症状は低減したが,自己注目については注意訓練をしたグループだけ低減していた(Fergus, Wheless, & Wright, 2014)。

・国内の比較研究の結果からは,注意訓練をしたグループでは注意機能の向上が示されたが,マインドフルネスを実施したグループは注意機能の向上は示されなかった。

【MBCT】

自己身体感覚の刺激にアクセスする内受容感覚を適用したトレーニング

 

2.MCT・MBCTに共通点

・注意制御をどのように適用するかという「知識」が前提条件として必要(藤島ら 2020)。

マインドフルネスに関する心理教育が十分ではない「瞑想」や「ヨガ」の形式を適用したエクササイズを実施しても,効果は得られにくい。(しかし注意の方向性と受容感覚に関する問題は直接的な比較検討が行われておらず推論の域を出ない。)

・MCT とMBCTでもマインドフルネスの促進を目的とした多くの介入法とその理論に注意制御に関するものが含まれている。

・マインドフルネスの定義および理論と介入法に,能動的な注意制御に焦点があてられている (Wells, 2009;Bishop et al., 2004)。

・思考や感情から距離をおいて観察するメタ認知的モニタリングの状態を維持する認知的土台として,能動的な注意制御が想定されている。

・注意制御機能の能動性を保つことができなければ,思考や感情から距離をおけない不適応的なメタ認知的モニタリングの状態となってしまい,マインドレスネス(mind lessness) を誘発することになると考える点。

・マインドフルネスでも注意訓練であっても、注意機能に注目した介入を行う時にはディストラクションや回避的な認知処理として注意機能を用いないことを十分理解しておくことが重要な鍵となる。

 

3.MBCTのマインドフルネス・MCTの注意訓練の課題

マインドフルネスにせよ、MCTにせよ課題がある

・マインドフルネスのトレーニングは参加者にとって内容が難しく,習得までにある程度の時間が必要になる(田中・杉浦・神村, 2010)。

・不安症の患者の中には注意訓練の内容が日常的な状態とかけ離れていると感じる者がいる(Staarup & Poulsen, 2015)→ 「自己注目誘発型ATT」を開発:通常の注意訓練よりスピーチ課題後の反すう的認知が減少。

曝露の状況にありながら,自分への評価とは無関 連の話し声を含めた日常生活音に注意を向ける操作を適切に行えば「状況への再注意法」の作用機序が含まれる可能性

 

【参考文献】

今井(2021)メタ認知療法からみたマインドフルネス,心理学評論 Vol. 64, No. 4

 【ベストコメント】

ラブすぎて尊い

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