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カナタ

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英語6語で表現する英語版の俳句「six words」の投稿サイトを見て、面白かったものを紹介します。

Aspiring to live outside of context.

直訳すると「文脈の外で生きることを目指している」という感じですね。

contextは文脈と訳されますが、派生して「社会的な背景・常識・伝統」といった意味もあります。不文律みたいなもので、流れを読むと当然そうなるよね、分かるでしょう? といったものです。

そして、その外側で生きることをaspiring(目標に向かって努力する、熱烈に志望する、野心を持っている、といった意味を持ちます)しているので、おそらくこの詩の作者は今は逃れられない何らかの「常識」の中にいるけれど、それに縛られない人生を切望している、ということかなと思います。

とはいえ、常識や伝統、固定概念というものから逃れることは、なかなか容易ではないですよね。法的に問題がなくても倫理的な理由で世間から叩かれる著名人の例は枚挙にいとまがありません。その世界で生きる上ではその場の常識や固定概念(イデオロギーと言ってもいいかもしれません)に縛られるものなので、それが嫌ならその世界から離れるしかありません。とはいえ、なかなかそんなことはできることではありません。

あとほ常識に何らかの堅苦しさを持ったり、あるいは常識に苦しめられることはあるかと思いますが、常識というものは長い年月で培われてきているだけあって、多くの場合には常識は正しい(というか、総合的に見て合理的である)ことが多いことも知っておくと良いでしょう。もちろん、過去には合理的であったものの、時代と合わなくなった常識もあるかと思います。そういったものは変えたりやめたりしてもいいかと思いますが、その常識の価値を変えてみて(やめてみて)初めて気づくこともあります。そうしたものは一度変えると(やめると)元に戻すのが難しいこともあるので、悩ましいですね。

そういえば新海誠監督のアニメ映画「君の名は。」の作中でヒロインの三葉が「もうこんな町いやや!」と言っていたのも、この詩に通じるものがありますね。三葉は「なぜ続いているのか分からない」町の伝統のお祭りに反発していましたが、そのお祭りが続けられた理由はちゃんとありました(物語の後半で明かされます)。なんだかよく分からないけど続いている伝統や常識といったものにも理由があったりするので、変えたりやめたりする判断というのもまた難しいものです。

#sixwords #6語の物語
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