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ぽへも
anal analyst

ヒロ🦻【えんの木】
大久保・辻本・庭山(2020)ポジティブ行動支援(PBS)とは何か?,Japanese Journal of Behavior Analysis Vol. 34, No. 2, 166–177
【ベストコメント】
自分はバナナの皮で滑りました
1.アメリカで急速にPBSが普及した理由
障害のある人々を含む社会的マイノリティの権利擁護に関連する当時の社会情勢の上に、行動分析学のテクノロジーの発展が重なる → 法・予算的なバックボーンを着実に形成
↓
急速な発展と普及は、バックボーンの1つであるはずのABAとの分断に繋がるリスクを生んだ。
・PBSに特化した専門誌であるJPBIがJABAとは別に創刊され、PBSに特化した組織である APBSがABAIとは別に新たに設立(分断の証拠!?)
・Behavior Analyst Certification Board (BACB)が認定した資格保有者の中で「自分の仕事はPBSである」と回答した者は7%だけ(Shook, Johnston, & Mellichamp, 2004)
・PBSについて解説したCarr et al. (2002)の10名の著者の中で、Board Certified Behavior Analyst (BCBA)の有資格者は1名しかいなかった
2.日本のPBS
・APBSネットワークの日本ブランチの理事メンバーは全員が日本行動分析学会の会員(17→16名)
・2019年時点では日本ポジティブ行動支援ネットワーク 以外にPBSに特化した組織や団体はない
【懸念】
・学校教育の領域では行動分析学の知見が適切に応用されているのか…?
・「ABAに基づかないPBS」の普及リスクに注意しPBSに関心がある人を大切に(ABAへの拒否感がABAに基づかないPBSを普及させてしまう可能性)。
・PBSが非嫌悪的で効果的だと、社会的逸脱行動に対する対症療法に終始してしまい、当事者のQOLが顧みられず単に対象者の行動変容を促すことを最終ゴールと捉えるのに終始してしまう。
【今後】
・両者の分断を避け続けるよう努めることが賢明
・分断すると人的リソースの分散を招き蓄積と発展を妨げる

