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かわら

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ヒロ🦻【えんの木】

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1.不適切な睡眠改善に不登校を減らせる可能性

・子どもたちや家族自身が,正しい睡眠リテラシーを身に着ける

・正しい知識に基づいて行動変容ができるような社会全体の枠組みが変わること

・子どもたちが正しい睡眠リテラシーを身に着けるためにできること…学校で睡眠について学ぶ機会を設ける

例)「眠育」が不登校の減少に効果をしめすことも

 

2.世界的な問題としての子どもの睡眠不足

・世界で生徒の睡眠に関する学習の取り組みが多数報告されている

・睡眠の知識は増えているが実際に睡眠のための行動変容や,メンタルヘルスなどへの効果は様々。

・コロナ禍から,オンラインでの取り組みやアプリケーションの開発の報告も増加



相互にやりとりできるようになることで個別の問題点にフォーカスした助言や, モチベーションの向上などの効果に期待

・アメリカとオーストラリアの中高生の睡眠習慣を比較し,アメリカの生徒がオーストラリアの生徒と比べると47分睡眠時間が短い…学校始業時刻が早いこと,課外活動など学校以外の活動時間が長いこと,親が子どもの就寝時刻を設定している割合が低い



2014年に,アメリカ小児科学会(AAP; American Academy of Pediatrics)は, 中高生の睡眠時間の延長のため,学校始業時刻を遅らせることを提案,



学校開始時刻を遅くするという取り組みがなされた結果,睡眠時間が延長し,日中の眠気や遅刻の改善が得られた

※ 肥満,うつ,学習パフォーマンスなどは睡眠と関連

※ 香港など,他の地域でも同様の試みと結果が報告されている

※ 日本では始業時刻の変更は試みられていない

・始業時刻を遅くするデメリット…長期的には就寝時刻も後退し,結局夜型化が進行するという報告も。

 

3.日本の思春期の睡眠の風潮

・いまだに朝早起きして 学習や部活に取り組むことを礼賛する風潮や, 朝の補講や,部活の学校始業前の練習などが一般的

・小学校高学年から中学生にかけては,塾など,遅い時間帯の課外活動をする子どもの割合も増加し、帰宅が22時を過ぎていることも少なくなく,就寝時刻が後退しがち。

・ゲームなどに没頭し就寝時刻が遅くなることは,家族も問題ととらえやすいが,学習で遅くなる場合には,本人も家族も先生も,「がんばっている」「やらなければならないことだから仕方がない」ととらえがちで,問題ととらえにくい。

→ 大人にも、社会全体にも睡眠リテラシーに基づく関わりが重要。睡眠改善だけでは不登校は改善しないが、まずは生理的なリズムの改善から行うことも良い。


【参考】

平田(2023)子どものこころと脳の発達 Vol.14 No.1

【ベストコメント】

高校時代、朝課外と言う名のゼロ時間目、普通に授業だったもんなぁ。

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