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Junya
それぞれのスピードで、
今日を綴じる。
ゆっくりと目を瞑るように、
静かにお疲れ様を口ずさんで。
#雑文
Sepelo
鯉
#雑文
#散文
(題は決めてません。)
彼という鉄は、丹念に仕上げられた鉄である。幼少期、少年期、青年期共にお前は立派な鉄になれ。なるべきだと云われ、彼自身もじっくりハンマーに打たれることに耐え、遂に鉄の仲間入りを果たした。しばらくして、その製鉄所が製糸場になると宣告された。出来上がった鉄は皆、糸に変えてしまうと云う。丹念に仕上げられた彼の体は美しい。しかし、糸にはなれない。ああ、もう何十年前に云われていればと鉄は嘆く。もう遅いのだ。何を言われたって。鉄は仕方なく、身を投げた。
鯉
「醜いシモンの子」



鯉
#雑文
#散文
「或人間の心中文」




鯉
#雑文
「ホームレス」
詩とは自分の憩いの場
決して誰にも邪魔されぬ
詩とは自分のみそぎの場
決して誰にも入られぬ
詩とは自分の場所ですが
その唯一も壊されて
わびしい跡地の真上には
格安な
スポーツ場が建ちました
鯉
#散文
#雑文
「濁酒にて」
母から呼ばれる幻聴を聞いた。
なんて、ありきたりだけれど。
この文を書く時も聞こえる。
下の名前を遠くから。或いは記憶から。
僕は名前を呼ばれるのが恐ろしく苦手であった。
家族からなんてもってのほかだ。
僕は小心者であるから
そんな声一つでびっくりしてしまう。
嫌、やましかったからだろうか。
隠し事はたくさんある。
そりゃ今も。
へへ。
皆々、笑っているな?
また聞こえたよ。母の声が。
ほら。へえへえへえ。
だらしないな。恥だぜ。恥かき。
君らは笑いやがるが
俺の立場に立てば肯定するんだ。
滑稽なトラウマの一つくらいなきゃ
とても生きれない。
鯉
#散文
#雑文
人在らず仏の成らず


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