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空栗鼠
『ワンダ』
1970年当時、本国アメリカでは無視されたがベネチアでは賞を取り、後にスコセッシが設立したフィルム・ファウンデーションにより修復された。
ダルデンヌ兄弟もこの映画がとても好きらしいんだけど、めっわかる。通じるものがありすぎる。
現代的な感覚で観ると、めちゃくちゃ現代的な物語とテーマで、そりゃ当時は理解されないよなー。と思うわ。特にアメリカじゃあ。
何事も自分では決めることも行動することもでず、流されるまま生きる女性を淡々と撮り続けているような映画。
物語にちゃんとした結末があるわけでもなく、とにかく絶望の淵をヨタヨタと歩くような映画。
監督、脚本、主演を務めたバーバラ・ローデンの処女作であり遺作でもある。
主人公のワンダが頭に付ける花飾りがめちゃくちゃ可愛い。




空栗鼠
『イコライザー』
デンゼルさんかっこよすぎ!
主人公のロバートは毎日同じパターンの行動していて、それがルーティンというよりは、強迫性障害の様に見える。
おそらくは、訓練された人間のある意味洗練された動作なのかもしれないが、その淡々と同じパターンを繰り返す日々の中に当然、いつもと違う行動に出てしまう動機が、1人の少女を救うため、という導入からしてめちゃくちゃ良い。
マフィアのアジトに手ぶらで乗り込んで、そこにいるやつ全員やっつけちゃう最初のアクションシーンから本当にかっこよくて、最後の最後まで最高にかっこいい!
どうしても、同じ無双系アクション映画のジョン・ウィックと比較してしまうが、圧倒的にこっちの方が出来がいい。
アクションのリアリティレベルが安定しているのが凄いのよ。
ジョン・ウィックはリアリティレベルがバラバラでアクション映画としてかなり破綻してるから、あんまり好きじゃないのよね。
クロエ・モレッツも可愛い!




空栗鼠
『アニー・イン・ザ・ターミナル』
マーゴット・ロビーの七変化を楽しむ映画!
ハーレー・クインでお馴染みマーゴット・ロビーがカッコよく!美しく!チャーミング!!
ほぼそれだけの映画だけど、それだけでもええんちゃう?って思える。
魅力的なヒロインをさらに魅力的に見せるためのスタイリッシュな映像がこの映画の全て。
ネオンライトで照らされた不思議の国。




空栗鼠
『9人の翻訳家』
物語のポイントになる小説が『失われた時を求めて』ってのがフランスらしくて良い!
どんでん返し系映画なんだけど、途中でラストはある程度読めちゃったなー。かなりわかりやすくヒントが出てるから…
とは言え、様々なギミックが施されていて最後まで楽しめた。
9人の翻訳家の中に日本語の翻訳家がいなかったってことは日本の市場価値はかなり低いんだろうね。実際、翻訳小説って本当に売れないもんなぁ…そもそも、日本は本を読む人口が少ないというのもあるか。




空栗鼠
『パラダイスの夕暮れ』
浜辺でラジオを聴きながら海を眺めるデートって素敵だなーって思った。
アキ・カウリスマキらしい淡々としてるけど、ロマンティックな大人の恋の物語。




空栗鼠
『宇宙の彼方より』
意味をわからそうとしてないところがいいのかも。
意味も何も見たまんまの凄く単純なストーリーなんだろうと思う。
モノクロの映像が独特の世界観を醸し出していて、とろこどころ凄くかっこいいシーンがあった。
予算ない時にかっこいい映像作るにはやっぱモノクロに限る。
なんでもないシーンでもモノクロにするとなんかかっこよく見えるよね。
ラブクラフトの雰囲気は確かにある。ラブクラフトの小説もあんまり意味わからないし、ぎこちない感じするもんね。




空栗鼠
『イコライザー3』
今作の舞台がイタリアの小さな町ってことで、とにかくロケーションが最高!
美しい街並み!レトロな建築!その中で無双するマッコールさん。
そして、今作に登場するCIA捜査官がダコタ・ファニングなのが熱い!
シリーズ最終作という事なんだけど、続編を作るならドラマシリーズでダコタ・ファニングを主役にして作って欲しいなー。無双しなくてもいいから。。
シリーズ全3作中最もわかりやすい内容で、単純に楽しかった。
でも、やっぱり1作目が1番面白かったかなー。




空栗鼠
『レミニセンス』
世界観は凄くよかった。
ただ、脚本はちょっと厳しかったなー。
割と展開読めちゃうし、ラストも「だからなんやねん」みたいな感じでなんか凄く勿体無いなー?って思った。




空栗鼠
『関心領域』
映画としての出来は素晴らしい。
映像も音響も演出もどこをとっても良い映画!
この映画って、もしかしたら「無関心は罪」じゃなくて、むしろその逆なのでは?って思ったんだけど考えすぎ?
今の世界って、関心持ち過ぎてディストピアに近付いてるよー。って話しなのかな?って思ってしまった。
正義と思って行動したら、後々その行動は悪だと言われる。関心を持ったことで、世界がどんどん歪んでいってる。そんなことを考えてしまった。
関心なんて持つもんじゃないね。




空栗鼠
『憐みの3章』
壮大なコント3本立て!!
コメディとシリアスが絶妙なバランスで同居している。このバランスは本当に凄い。この監督の独特のセンスが出てて素晴らしいなー。
いかにも笑えるシーンはないのに終始ズーーーッと笑える。
笑っていいのか迷う人もいると思うけど、これは完全に笑かしにかかってると思う。
各章ごとのタイトルも秀逸で、RMFが死んだり、飛んだり、サンド食ったりするんだけど、物語上は特に重要ではない感じも笑える。特に3章目は
食うのか思たら、食わへんのかい、と思ったらやっぱり食うんかい!笑
ってなった。エンドロールは最後まで観ましょう!




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空栗鼠
『天国と地獄』
なんちゅー完成度の高さ!!
最初から最後までサスペンスとして完璧じゃないの!
物語前半はひたすら一室でドラマが展開するのに、全く飽きさせないし、スリリング!
後半の犯人を追うパートも映像的にもかっこいいし、脚本もハラハラするし、ワクワクもさせる凄い展開!
ピンクの煙のシーンは当時映画館で観ていた人たちは凄い衝撃を受けたんじゃないかなー?今観ても驚くもん。
そして、終わり方よ!あのズバーン!って感じで「終」って出るのカッコ良すぎるだろ!
黒澤明おそるべし。




空栗鼠
『マキシーン』
私らしくない人生は絶対に受け入れない!
3部作の完結編。
映画制作という男社会で抑圧された女性の全門解放!
ミア・ゴスのかっこよさと美しさと可愛らしさが際立っていた。
80年代の描写も素晴らしく、最高にクール。




空栗鼠
『アンダー・ザ・シルバーレイク』
夢と現実が混じり合う不気味な陰謀ミステリーとして楽しめた。
暗号やシンボルが散りばめられ、解けそうで解けない謎に引き込まれつつも、最後まで明確な答えは示されない。だが、その「意味があるようで無い」感覚こそが魅力であり、観客に余韻を残す仕掛けだと感じた。
意味不明さを受け入れることで、映画自体が放つ独特の虚無と美しさを味わうことができた。




空栗鼠
『サンダーボルツ』
あまり期待してなかったからか、最初から最後まで楽しく観ることができた。
心の闇と対決するってテーマは好きなんだけど、ちょっと『インセプション』に似てるなーって思ったし、『インセプション』に比べるとかなり出来は落ちる内容だった気はする。
とはいえ、ここ最近のMCU作品ではとても出来が良かった気もする。




空栗鼠
『アンカット・ダイヤモンド』
愛すべきクズを描けるのは本当に凄いなーって思える。
ただ、この映画の主人公はクズ過ぎてあまり応援したくない感じだったが。
負のスパイラルにどんどんハマって行く中で「もっと痛い目にあえ!」って思いながら観てた。




空栗鼠
『スーパーバッド』
『ザ・スタジオ』にハマってるから観てみたんだけど、めっちゃバカバカしくて良い!
エマ・ストーンもめっちゃ可愛い✨
高校生のパーティーに酒を持って行くってエピソードめっちゃよくあるけど、アメリカやなーって思う。
警官2人がバカ過ぎておもろかった。




空栗鼠
『ヒート』
ワイルドな刑事(デカ)と知的な犯罪者。
正反対なようで、似たもの同士でもある2人の宿命の対決。
いやー、デ・ニーロもアル・パチーノもかっこいいんだけどね。長い!
恋愛要素が結構入ってて、そこいるー?ってなる。そこ全部カットしたら2時間以内にまとまってめっちゃ面白い映画になってたのでは?って思ってしまった。
やりたいことはわかるけど、そのおかげでなんかテンポ悪いどっちつかずの映画になってしまった感出てしまってて勿体無いなーって。
デ・ニーロとアル・パチーノ以外のキャストもめっちゃ良かったと思う。
1995年のナタリー・ポートマンが見れたのは嬉しかった。




空栗鼠
『"無害"な死者』
最近、『ある死亡行旅人の物語』という本を読んで、面白かったので、よく似たアメリカのドキュメンタリーを観てみた。
深い森の中にあるキャンプ場のテントの中で死亡していた男。異常なくらい痩せ細り、テントには財布、スマホ、身分証明書など、彼が誰なのかを特定するものは何一つ残されていなかった。
テント内には現金や食料もあったのに、なぜこんなに痩せているのか?残されたノートには謎のコードがぎっしりと書き込まれている…
警察が身元の調査に乗り出すと、ハイカーたちの中から、彼を知ってる。という人物が何人も現れる。
一緒に撮った写真や動画まで見つかった。彼は“ほとんど無害”というトレイルネームを使っていた気のいい男だった。
これはすぐに身元を特定できると考えた警察だったが、いくら調査しても彼個人の情報が一切出てこない。名前や出身地などは誰にも話していなかったようだった。
身元不明者の調査を行なっているネット探偵も動き出す。
2人の女性探偵が、“ほとんど無害”の調査を乗り出し、さらには様々な人物を巻き込んでたどり着いた男の正体とは…
いやー、面白かったよこれ。
何が面白って、ネット探偵の2人が探偵やってる理由とか、最終的にわかった“ほとんど無害”の人物像だったりが、あまりにも現代的でリアルだった。
ダグラス・アダムスは『銀河ヒッチハイクガイド』しか読んだことないけど、ぜひ『ほとんど無害』も読んでみたいと思った。

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