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自己嫌悪?そうかもしれない。それがすべての始まりだった。
ネットで動画を見る。街行く人たちのインタビュー。それは現代の価値観。一言一言に嫌悪の可能性が潜んでいる。
真夜中のベッドの上でも世界との対立から逃れられない。私という主体。私の周りに世界との壁がまるで皮膚のようにある。
スマートフォンの画面、真昼のオフィス街、バーカウンターの中と外、あらゆる場所に平凡な男はいる。決して自己嫌悪を持たない男たち。そのために何も変えることがない。自分を変えられないのだから。
私は視線だ。男たちが視線であるように。女と男は視線を持つ。見ることの主体。
ビルディングの上。主体は私一人だ。
方向から方向へ。人々は歩いていく。
この道はどこにも続いていない。どれほど歩いても手に入れられるものは少ない。それでも、日々私たちは歩いていく。人生。この先に何があるかはわからないけれど。
少しずつ書いていく。何事もほんの少ししか進まない。それを日常の中で確認する。
生活。嫌悪と諦観の場所。
外に出る。私は空間を横切っていく。視線はすれ違う。
関係と無関係。社会学者はいまだに関係性の解明を終えていないのだろう。
本に記されたこと。私たちが知り得る可能性のカケラ。

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