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アメジスト

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こんばんは
読書記録です

幻影の明治
名もなき人びとの肖像
渡辺京二 著
平凡社ライブラリー

第1章で明治時代の負の側面
貧民窟や明治時代の刑事司法の強圧的で残忍であることが述べられているのが良かったです

第2章では下層民だからこその気概
あたしどもは天下国家の問題とは何の関わりもなく生きて来たし、これからもいきてみせますよという、一寸の虫の気概
そびえたつ政治や文化の構築物に対する基層の民の自立性
天下国家のレベルと関わりなく自立した生活圏に生きているのが、基層的民衆の本質なのである
ということが述べられており、痛快です

第3章
江戸時代と明治時代の最大の相違点
江戸時代においては
統治者以外の民衆はおのれの生活圏で一生を終えて、国家的大事にかかわる必要がなく、不本意にもかかわらねばならぬときは天災のごとくやりすごすだけである
幕末の日本人大衆は、馬関戦争では外国軍隊の弾丸運びに協力して、それが売国の所業だなどとはまったく考えていなかった
戊辰戦争で会津藩が官軍に攻められたとき、会津の百姓は官軍に傭われて平気の平左だった
天下国家は統治者階級の問題で、民衆の関知するところではなかったのだ
明治時代においては
国民は国家的大事にすべて有責として自覚的にかかわることが求められた
日清・日露の役で無理やり朝鮮半島を日本の支配下に置く必要があったのか
国家のために大勢の国民が犠牲になったことについて大義はあったのか
ということについて考えさせられました

第4章
士族反乱というのは
大久保利通を中心とする政府中枢の横暴のもと、何回も政変が起きて、追いやられた人々がもう一度、御一新をやり直せと立ち上がったものである
それは、農民の伝統的な支配者不信と通底していた
士族の特権回復のためという通説だけではない、官という泥棒に対して一矢報いるためという大義もあったということを感じました
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