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🐲興風龍之介🐉

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春琴抄 谷崎潤一郎

生まれ育った街には、
谷崎潤一郎記念館があり。
細雪の石碑があり。
めちゃくちゃ縁があるのかと思っておりましたら。
Wikipediaによりますと、
住んでたのは全部隣街だったと言う事が判明しました。
確かに細雪の舞台ではあったようですが。
住んでたのは隣街なんだから、
そっちに記念館があったほうが……。
イヤイヤ何も言うまい。

まぁそれはさておき。

春琴抄です。
大店の娘として産まれ、
幼少期に盲目となってしまった春琴。
大店の奉公人として勤めていたが、
春琴の身の回りの世話をする事になって、
その人生全てを捧げる事になる佐助。
最初は稽古の行き帰りの手を引くだけの存在だったのだが、
その想いは徐々に変化してゆく。
若くして師範となった春琴は、
佐助を弟子として三味線を教える事になる。
年下でありながら、
春琴を三味線の師と仰ぎ、
決して弟子としての領分を外す事無く、
盲目の師を献身的に支え続けていた佐助。
そんなある日突然。
事件は起きる。

事件を目の前にして、
佐助の取った行動は?

狂気ともとれる佐助の行動には、
全身の鳥肌が立った。

人を愛し添い遂げるとは?
自らの体の一部を捨て去ってなお、
添い遂げる意思とは?
短い小説ながら、
途轍もない衝撃を受けたのは確かだ。

他の作品も読んでみなければなるまいと、
素直に思った。

#書評のようなもの
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試着室で思い出したら、
本気の恋だと思う。
著者 尾形真理子

離婚する前に読んだから、
もう10年近く前に読んだんだな。

デートに着て行く服が決まらない。
そんな女性達がたまたま訪れるセレクトショップ。
それぞれに抱えた恋の悩みを胸に秘め、
選んだ服を試着する彼女達に、
優しく寄り添うセレクトショップの店員。

最後に読者は、
とても濃密な時間の流れの中にいた事に気がつく。

もう一度読み返したいと思うと、
どこにも見当たらない。
検索をしてみると、
どうやら続編が出ているらしい。
両方まとめて買ってしまおうかな。

#書評のようなもの
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先日訪れた長浜で買った本。

本屋兼カフェと言う観光地にありがちな本屋さん。
その中で目を引いたのが、
琵琶湖が何かしら関わる本を集めたコーナー。
僕が買ったのは文庫版。
(写真はアマゾンから単行本の画像を拝借)

万城目学さんと言えば、
『鴨川ホルモー』『プリンセス・トヨトミ』『バベル九朔』等。
兎に角難解なタイトルと言うか。
率直に言うと変なタイトルで、
タイトルからは全く内容が想像出来無いのが特徴だと思っている。
だけど、
外さないんですよ。
めちゃくちゃ面白くって、
一気に読んでしまいました。

#書評のようなもの

舞台は湖東長浜の近く。
地名は架空の石走となっている。
この城を拠点に巨万の富を築き、
地域経済を牛耳る日出家。
その城に居候する事になった、
日出涼介が巻き込まれる騒動。
日出家に代々受け継がれる不思議な力。
日出家と対抗しながら、
零落してしまった棗家との確執。
突然現れて宣戦布告する、
城の元々持主である速瀬家の末裔である、
日出涼介と棗家次代当主棗広海が通う高校の校長。
それぞれの思惑が絡み合い、
戦いはより複雑になっていく。

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ランチ酒 原田ひ香

完全なるジャケ買いならぬ、
タイトル買い(笑)
ランチと言う事は昼間。
そこで酒ときたら、
呑兵衛の私にしたらそれこそ、
妖しい背徳感に、
背筋が震えるような快感を感じずにはいられない。

内容はですね。
奥付を読んでもらえたらと思うのです。
(写真2枚目)

で、
私の感想です。
主人公の祥子はバツイチで子供は元夫が引き取り、
東京で独り暮らし。
特に資格や技術も無い祥子は同級生の亀山に助けられ、
住まいも仕事も世話になる。
仕事は『見守り屋』
複雑な事情を持つ依頼人達の人生。
そんな数々の人生に寄り添い、
自分の人生も考える祥子。
落ち込んだり、
悩んだりするも、
仕事の終わりに立ち寄るランチと酒が、
自分を励ましたり、
慰めたり。
自分で自分の機嫌をとる大人の振舞いには感服しました。
でも、
それだけで全てが丸く収まらない時もある。
どうしても落ち込んでしまう時もある。
そんな時は誰かがちゃんと見守ってくれている。
誰も居ないなんてことは無い。
みんな誰かが見守ってくれている。
そんな希望をもらえる本でした。

あと、
読後の副作用として、
兎に角酒が呑みたくなるのでご注意。

#書評のようなもの
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著者 群ようこ
れんげ荘物語
シリーズ第5巻 おたがいさま
シリーズ第6巻 おネコさま御一行
シリーズ第7巻 今日はいい天気ですね。

十年一日のように日々を淡々と過ごすキョウコ。
相変わらず1ヶ月10万円生活。
とはいえ、
小さな変化や、
時には思いもしないような変化は訪れる。
それはれんげ荘の住人達も同じ。

そんな変化を丁寧に綴る群さんの文章は優しくも辛辣だ。
仕事に追い立てられ、
女性同士の見栄と妬み嫉みと陰口だらけの世界。
そんな仕事の世界から、
綺麗さっぱり足を洗ったキョウコ。
とてもシンプルで生きる事の根本的な部分に、
はっとさせられる。

まだ続くのか気になる小説です。

#書評のようなもの

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昨日本屋に行くと、
この本に映画化決定の帯が付いてた。

とても淡々とした文体で書かれている。
そのせいか、
ストーリーに大きな盛り上がりを感じない。
でも、
主人公の心は大きく動かされている。
客観視してるからか、
僕はあまり主人公に感情移入出来なかった。
でも最後まで読んだのは、
この先どうなるのだろう?
と思わせる主人公の心の引っかかりを、
淡々と、
だけど繊細に書き出しているからなのだろうな。

#書評のようなもの
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著者 群ようこ
れんげ荘
働かないの
ネコと昼寝
散歩するネコ
1冊200頁前後の薄くて非常に読み易い長さの小説。
シリーズは続いてるみたいで、
僕は第4作目までを読みました。
第7作目まで購入済み(笑)

主人公のキョウコは一念発起して、
45歳にして初めて家を出る決意をする事から始まる物語。
中学高校大学とそれなりの学校に通い。
大手広告代理店に就職し。
会社ではテキパキと仕事をこなし。
会社の立場も同期の中では頭一つ抜きん出るようになり。
蓄えもそれなりの額がたまった。
母の性格にはうんざりしていたものの、
実家に居たのにはそれなりの便利さに甘えていた。
ただ、
仕事に追い回され、
接待とあからさまな裏表のある人間関係にほとほと嫌気がさしたキョウコは、
45歳になって会社を退職。
貯金を切り崩しながら、
残りの人生を可能な限りシンプルに生きる方に大きく舵を切る。
キョウコが課した生活の条件は、
家賃も含めた生活費は月10万円。
家賃は安ければ安い程良い。
無事見つかったアパートは、
家賃3万円。
トイレは共同。
風呂は無く共同のシャワー室。
部屋には流し台と押し入れがあるだけのシンプルと言えばシンプルだか、
時代から取り残されたようなボロアパートだった。

そんなボロアパートから紡がれる住人との優しいやり取り。
母親との確執。

僕の年齢にも少し近いキョウコが、
誰もが知るような大手広告代理店の職場を捨ててまで、
大きく生活を変える決心を何故したのか?
そこに僕はとても興味を持ちました。
小説とはいえ、
群ようこさんはリアルに文章を紡いでくれています。

40歳代から50歳代の方にはオススメ。
こんな生き方も悪くないなぁと、
思う反面。
現実的な問題にも直面します。
その時自分ならどうするんだろう?
と、
真剣に考えてしまう…。
残りのシリーズも気になって仕方無いです。

よろしければ本屋で見かけたらお手にとってみてください😊

#書評のようなもの
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改めて読み直した本

試着室で思い出したら、
本気の恋だと思う。

尾形真理子

ファッションに詳しい女性。
この本一緒に読んでくれませんか?

様々な服の説明文を解説して欲しい。
出来ればどんな服なのか、
絵にして教えて欲しい。
なんせ僕はファッションに疎いので、
せっかくの表現もイメージが出来ないのがもどかしいんですよ。

タイトルに続いて、
各章のサブタイトルもとても印象的です。

愛するものを探すのは、
女の方がうまい。

あなたといたい、と
ひとりで平気、を
いったりきたり。

悪い女ほど、
清楚な服がよく似合う。

可愛くなりたいって思うのは、
ひとりぼっちじゃないってこと。

ドレスコードは、
花嫁未満の、わき役以上で。

好きは、片思い。
似合うは、両思い。

こんなサブタイトルで綴られる、
女の子と服にまつわる物語。
これだけでちょっと読みたくなりません?

#書評のようなもの

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『いただきますは、ふたりで』
アンソロジー。

気になったのは、
尾形真理子さんと原田ひ香さん。
尾形真理子さんは、
『試着室で思い出したら本気の恋かもしれない』
の作者。
原田ひ香さんは、
『ランチ酒』
の作者。

『試着室で〜』は以前に[#書評のようなもの
を書いています。

『ランチ酒』はつい最近。
3部作を読了しました。
近々[#書評のようなもの]を書こうと思います。

まずは尾形真理子さん。
『Summer stream』
を書いています。
夫と死別した鈴子さんは、
夫の残した貯金と年金で暮らす、
どこにでもいるような、
少し淋しい生活する未亡人。
コロナ禍の中。
たまたま中継されていた大リーグの試合をみて、
大谷翔平の活躍に釘付け。
一念発起した鈴子さんは、
エンジェルスの本拠地カルフォルニアへ。
そこでふとしたきっかで出会った歩さん。
年齢は29歳。
長身で美しい目鼻立ちの彼女は、
大谷翔平の応援きたのか?
と問うと、
『…応援と聞かれると、ちょっと違うかも知れないですね』
と言う。
若くて美人の日本人女性が大谷翔平の応援では無いなんて?
老齢の鈴子さんと、
若い歩さん。
二人の野球観戦は、
徐々にお互いの生い立ちを明かし、
深い絆となっていく。

原田ひ香さんの短編の感想はまた後程。

#書評のようなもの




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