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西門佳祐

西門佳祐

紙の本にはあって
電子書籍では楽しめないものがある
それは装丁だ
趣味のコミックスを例にあげてみる

新刊や重版等で付く帯
ちゃんとカバーの上につけることを想定し
タイトル文字のかぶりやキャッチコピー
書体にも神経を使う

カバー
カバーのデザインって
巻き込んでいる部分にも気を遣う
作者の絵をどこで切り取ったら映えるのか
タイトルの配置や書体にサイズ
平積みされることを想定し
他の本に埋もれぬよう
背表紙の見せ方も
書棚に収まっているイメージが大事
某作品などは背表紙に絵が
各巻続いて一枚絵になるような
そんな仕掛けがあったり

そして紙質
多くのコミックスは
表紙にコーティングが施される
ツヤの有無で手触りは変わる
たまに和紙を使用するものもあって
ハードカバーの世界感を持たせてみたり

そしてカバーをはぐってみる表紙は必見
何もない一色だったり
そこに気の抜けたイラストがあったり
作品を象徴する図柄が秘められたり
各巻毎に変化していたりと

そこらに思わぬ仕掛けがあると
ゾクゾクしてくる
ええええ
しっかり変態ですねw

紙の本の独自性は視覚だけでなく
紙質次第では
触覚にも大きな作用を施す
コストを抑えながらも
質を高める試みが汲み取れると
ああ
プロの仕事だなあって思う

昨今は紙質が向上したせいか
昔のようにページ数が多くても
薄く上質な紙で厚さを抑えていたりする
まぁ
コストダウンに特化した
ペーパーブック的な存在も必要なんだけども

昨今はアプリで気軽に漫画が読める
それはとても便利で良いことだ
でも
どこか消費の早さや軽さが気になり
読後に湧き上がった作品自体への気持ちを
そっと有形に留めておきたいような
それは紙の本がベターなような気がする

そして僕は紙の本が大好きだ


#想うことを徒然
#紙の本が好き
#日に流れて橋に行く
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Our Love

Kenichiro Nishihara,mabanua

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GRAVITY78
めけ

めけ

新しい百貨店物語。働くということ、女性が働き余暇を持つということ。
日高ショーコ『日に流れて橋に行く』
明治末期からの東京を舞台に、老舗呉服店から百貨店に以降するプロセスの物語。
老舗呉服店ゆえに、これまでの従業員との軋轢や葛藤もある。
加えて経営難、兄弟による金の持ち出し、他店からのプレッシャー。
ひとつひとつ解決しようと取り組んでいく呉服屋三男の虎三郎、経営と資産面での協力者であり謎多い鷹頭、そして初の女性店員になった長身でファッション大好きな時子。
虎三郎がどうしたら常連も新しい客にも喜んでもらえるのか、新規開拓するために新たな客を呼び込むためにはどうしたらいいのか、その考えていく過程が丁寧に描かれる。
この時期、老舗呉服店などで買い物するのは庶民や、まして庶民の女性ではなかった。
新たに市場開発するにはどうしたらいいのか。単にマーケティングの話だけじゃなくて、なぜこうなっているのかという社会構造などにも目が向いているのが、すごくいい。
5巻は虎三郎がそういったことに気付かされていく様子がとても面白い。

これ、いつか時子主人公で朝ドラにならないかなぁ。すごく朝ドラ向きのお話し。
#漫画 #1日1漫画 #日に流れて橋に行く
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