これは私が41歳の時のエピソードです松下幸之助から松下グループの幹部を対象とした研修を命ぜられ準備をしていた時の話です当時 松下幸之助は指導者の条件という本の中で人を生かす心得を102項目を記していました幹部研修時間は限られますのでその中から特別に10に絞って人を生かす心得を皆で学ぶことを松下幸之助に提案したんです選んだ項目には"志を立てる" "自らを知る""衆知を集める"などですしかし これを見た松下幸之助は君 一つ大事なものが欠けとるな何か分かるか… 愛嬌や愛嬌が入っとらんな松下幸之助は続けてこう言うのです上司の一番の仕事は部下にええ仕事をさせることやなところがうちも組織が大きくなって何か偉そうにしたり ケチをつけるのが上司の責任と錯覚しておる者が多くなったように思えてならんのや君 皆に言うといてくれあなたは部下に対して愛嬌がありますかなければ失格やとこれは松下幸之助の遺言やと…愛嬌なきリーダーは部下の才能を枯らす上司の真の使命として偉ぶらず ケチつけず 笑顔で人を生かしたいものである#岩井虔#PHP研究所#致知