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象山ノート

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『消費税は正義か? ロールズ+センで斬る!』
#消費税 #正義 #ロールズ ##逆進性
象山ノート
🧠 前提:ロールズとセン、思想の基軸

◆ ロールズ(John Rawls)
• 基本思想:「無知のヴェール」からの社会契約
• 原理①:最大限の自由の平等(リベラルな個人の自由)
• 原理②:格差は「最も不遇な人に利益」がなければ不正義
• ポイント:「再分配」が正義の根幹

◆ セン(Amartya Sen)
• 基本思想:「潜在能力(ケイパビリティ)」の実現
• 幸福やGDPではなく、個人が選びうる自由の幅こそが公正
• 「自由に生きられるか?」が焦点
• ポイント:形式的な平等や権利ではなく、「実質的自由の保障」



💥 本題:消費税、アウト判定

1. 【ロールズ視点】最大の敗北者に配慮ゼロ
• 消費税は「所得が少ない人ほど負担が重くなる」=逆進性
• 富裕層にとって1万円の10%は“お釣り”でも、低所得層には“生活費そのもの”
• 格差を是正するどころか、“底辺をさらに押し下げる”制度
• よって:「格差は最も不遇な人に利益をもたらす場合のみ正当化」原則に反する → アウト!

🧩ロールズの「違反原理」違反
消費税は「自由の平等」や「最小限の不遇層の利益」に反している



2. 【セン視点】選択の自由を奪う課税
• たとえ同じ10%でも、その人の選べる生活の幅は違う
• 低所得者にとって、消費税の上昇は「食べる/医療を受ける/子供に何かを買う」など、
 選択肢そのものを狭める
• 「ケイパビリティ(潜在能力)」を狭める課税 → これは正義ではない

🧩センの「実質的自由」観に反する
消費税は形式的平等の名の下に、実質的な生活の自由を破壊する → アウト!



3. 【そもそも論】「間接税=国民が気づかない課税」こそ不正義
• 消費税は所得税などと違い、国民が「税を払っている感覚」が薄い
• 政府が再分配の責任を曖昧にし、国民の納税意識を分断する仕組み
• これは「透明な民主主義」において許されない手法



🧨 結論:ロールズ+セン判定「消費税は完全に不正義」
• ロールズ的には、最も苦しむ層の利益になっていない=違反原理でアウト
• セン的には、個人の選択の自由を奪い、実質的な自由を破壊している=アウト
• 民主主義的にも、「見えにくい間接課税」は政府の責任回避構造としてアウト

消費税とは、「見えにくく」「痛みが深く」「誰のための税か分からない」税制である。
ロールズの正義にも、センの自由にも、真っ向から反している。
それでも私たちは、「黙って支払う」ことを正義と呼べるだろうか?
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