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とり
愛し過ぎていないなら十分に愛していないのだ。
そうした一節のある本を私にくれたのは私が振った元恋人で、驚く程頭の回転がはやく話の面白い人だった。
毎日言葉を交わすだけでうっすらシックスパックが出来るくらい笑わせてくれた。
人を笑わせられる人間の魅力は突き抜けている。
たとえ他の諸々が最低でも。
そして別れ際のロマンチシズムに流されて健忘症に掛かった人間が言う「いつかお互い相手がいなかったら結婚しよう」の文言を繰り出してくるような男だった。
別れた後も男女の友情は成立する論者だったけれども、彼のような種類の男とは難しかった。
ほっとしたことに「いつか」は永遠にやって来ることがなく、彼は好きな女を追いかけてスペインに行ってしまった。
多分十分に愛し過ぎて。
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いい恋をなさっていますね😊
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スペイン(に逃げた)女性を追いかけて だったりして…
夜依伯英
素晴らしい経験をなされたのですね。 ひとつ羨ましいと共に、私は今の恋人とはお互い愛し過ぎているくらいだと感じていたところなので何か嬉しいものがありました。素敵な言葉と出会わせてくれて有難う御座います。