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紫苑/しおん🐈⬛
◆第3章〖紫苑の記憶〗
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
庭のもっとも静かな場所に、紫の花は揺れている。
赤ほど激しくもなく、青ほど冷たくもない。
白ほどまぶしくも、桃色ほど甘くもない。
遠くから見ているだけで、胸の奥がじんと痛んでくる。
「……これは、嫌っ」
少女は、思わず小さく首を振った。
ランタンの灯りが震え、掌に影が縞模様を描く。
紫の花の周りには、空気の層が一枚あるように思えた。
そこだけ、時間が少し違う。
そこで揺れているものを見てしまったら、
もう元には戻れないような気がした。
猫は、そんな少女をじっと見上げる。
するりと歩み寄ると、
猫は少女の足元に身体を寄せ、
前足で、そっと少女の手の甲に触れた。
目が合う。
ーー見なくていい、とは言わない。
ーー見なさい、とも言わない。
ただ、「いっしょにいる」とだけ伝えるような眼差し。
少女は、ゆっくりと息を吸う。
そして、小さく呟いた。
「……ちょっとだけ、見る」
震える指先を伸ばし、紫の花びらに触れた瞬間、
世界が深く、深く、沈みこんだ。
#花彩命の庭 #紫苑

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ひらく

佐藤みち
多分昨日お酒飲み過ぎたと思う
身体大事にしないと
今日はあまり考えすぎないようにしよう

星野アルペジオ
回答数 84>>

しゅり

メンヘラ製造機シャム
わかった、じゃあ何が欲しい?なんでも言ってくれ。
臨空に帰りたいなら、一緒に帰ろう。
昔に戻りたいなら、あの家をリフォームして一緒に住もう。
部屋が一つじゃ足りないなら、迷宮でも建てるか。
全部最高のものを用意する。世界で一番綺麗な花園を作ってやるよ。
オレがそばにいれば、奴らはもう二度とお前のところには来ない。

辺境絵描きの愚痴
あれは男性が「異性の色気」を観察する力があまり無いことに起因すると思ってる。
指や髪質や動作でも「異性の色気」というのは表現できるんだけど、それを「キャッチする力(観察力)」が男性消費者側に無いのである。
だからどうしても分かりやすい記号…胸の尻のデカさ、くびれという表現にせざるを得なくなる。
「マニキュアとヘアメイクは女の自己満足」というように、そもそも他人のビジュを測る基準点が少ないのである。
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れれ🐬

なおっ
なに考えてるんやろ

❕まつ

ノーリ
#nao813

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えだな

ひ〜ら

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