鳥野辺に向かう道中。風と風に舞う木の葉と草木の音。握りしめた手のひらから悔しさの土を叩き落とし、「俺は役者だからな、何にだってなれる」と笑った直秀の手に扇子を握らせる。守るように土を掘り、守るように土を被せる。カラスはまるで直秀のようにふたりを見つめ飛んでいく⋯ #光る君へ