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塩分
近年、国旗損壊行為を刑罰によって規制すべきかという議論が繰り返されている。仮に立法として国旗損壊罪が成立した場合、それは日本の刑事司法においてどのように運用されるのか。本稿は賛否を論じるものではなく、現行刑事実務の構造から、その実効性を冷静に検証することを目的とする。
まず確認すべきは、日本の刑事司法において「国旗損壊罪単体での逮捕・起訴」は現実的でないという点である。刑事手続において身柄拘束が許容されるのは、逃亡や証拠隠滅のおそれが認められる場合に限られる。国旗損壊行為は、その性質上、軽罪であり、行為も一過性であることが多い。そのため、単体では逮捕に値する事件類型になりにくい。
結果として、実際に捜査・立件される場合には、公務執行妨害、威力業務妨害、器物損壊など、具体的実害を伴う既存犯罪が併せて問題となる構造が不可避となる。すなわち、国旗損壊罪は単独で機能するのではなく、他罪に「付随」する形でのみ登場する可能性が高い。
ここで重要なのは、日本の量刑実務は「罪の足し算」ではないという点である。複数の犯罪が成立した場合であっても、裁判所は最も重い罪を基準に刑を定め、軽い罪は量刑判断の中で吸収される。これを併合罪処理という。したがって、公務執行妨害のような実害罪が成立している場合、国旗損壊罪が加わったとしても、刑期が実質的に増加する可能性は極めて低い。
むしろ実務上は、表現の自由(憲法21条)との緊張関係を考慮し、国旗損壊罪については量刑上ほとんど評価されない、あるいは起訴段階で整理されることも十分に考えられる。結果として、「国旗損壊罪がある場合」と「ない場合」とで、被告人の刑事責任の重さに有意な差が生じないという事態が想定される。
この点において、国旗損壊罪は「象徴的立法」としての性格を強く帯びる。刑事司法の現場で実効的に機能するというよりも、存在自体がメッセージとして消費される法になりやすいのである。だが、刑罰法規が実際の処罰に影響を与えないのであれば、それは刑法の謙抑性という原則から見ても慎重な検討を要する。
刑法は感情を慰撫するための道具ではなく、社会に具体的害悪をもたらす行為に対する最後の手段である。仮に国旗損壊罪を設けたとしても、それが単体で機能せず、他罪に埋没し、量刑上も意味を持たないのであれば、その立法的意義は根本から問い直されなければならない。
重要なのは、「罰したいかどうか」ではなく、「刑法として機能するかどうか」である。その視点を欠いた議論は、制度設計としても、法治主義の観点からも危ういと言わざるを得ない。
コメント
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NaCl
うーる
シータ→志板
キキ→樹木
ナウシカ→今鹿
なんかみんな名字みたいになっちゃった
#暇潰し

マナー教養すら無い山田

チョウヒロ ❄️🪷
しゅう
「健康的な 食品・生活」や
「安心の医療・保険」というのは
「お金持ちが 手に入れられるモノ」という
その様な部分があるお話
つまり「お金」が無いと
「医療・健康・保険」などが
保証されない・手に入れれない部分がある話
これは 他の先進国でもあるお話で
仮に例え「国民が無料で受けれる医療」が
その国にあっても
実際は「数か月待ち・医療が雑」など
その様なケースもあるお話
その様な部分もあって
「移住・帰化を希望する外国人」には
◆「日本の医療・保険」を
目当てに来る人も意外と多いお話
しかし「自民寄りの メディア側」は
「外国人の移住・帰化」に対して
「国民健康保険・医療」を目当てに来てる人が
数多くいることを伝えてしまうと
日本国民側から
「日本で 医師不足さえ起きてる現状」から
なおさら
「外国人へ 医療を優先させたくない」など「反対意見」が燃え上がり
「移民反対派」が増える事が予想される為
その様な理由もあり
「移民の外国人には
日本の医療などの目当てがいる人が多い」
その現実を
「日本に住む日本人」には
伝えてないと思われる件
そして 逆に
「移民を肯定する」ように
ひたすらに
「外国人が 日本について
色々と褒めている部分」を
ひたすらに 「メディア」で流布して
「外国人の移民 肯定派」を
どんどん 増やそうとしてると思われるお話
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じゅり
ホア~~~~~!!!!!!

ツチノ
#松田好花ANNX
#日向坂46 #松田好花

てれて

奈々@原

餃子丸

てが~

どっと
日本のJリーグは立派ですね
米国でお祈りが科学的に証明
患者を2組に分け
祈ってもらう組と祈らない組
祈った組が揃って良くなった
日本が勝つには何をしたら良いでしょう
川渕さんは祈ってくださいと
そしてエンディングテーマが流れた
#JETSTREAM

ミチタ

宇佐島

マー
平日の街を徘徊でもしてみるか?
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世界平和
国旗を燃やしたり踏み潰したりするのを見て、正直イラつく気持ちはあります でも、感情とは別に刑法として本当に機能するのかという視点は大事だなと思いました 勉強になります[ほほえむ]