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ハーロック

ハーロック

第一話 (全三話)


「おい、そこの君
そんな顔でカップ麺を見つめてても味は変わらんぞ
お湯が泣き出す前に食えや」

夜のワンルーム
蛍光灯がやけに白くて、彼女はまた泣いていた
30歳、うつ病と薬の副作用で頭は常に霧の中にいるようだ
会社ではミスだらけで、冷たい視線が彼女の心を刺す
家に帰れば一人
ただ息をするだけで精一杯の日々
泣き疲れても眠れず、限界が見えている
そして彼女は、とうとう「もう終わらせてもいいのでは」と思い始めていた

「まずな、ここまで生きてきた自分は相当すごいんや
普通の人間はそんな地獄みたいな毎日、三日でギブアップや
職場の重圧、孤独、薬の副作用、全部抱えて自分は立ってる
自分が弱い?
アホ言うな、強すぎるくらいや」

彼女は首を振る
強さなんてない、と言いたげに

「まあ聞きや
強いからこそ、倒れかけてんねん
何年もずっと痛みに耐え続けた人間が“もう無理です”って思うのは当然や
限界のサインを出してるだけやのに、自分はそれを“私がダメだからや”って責めてる
それが間違いや」

彼女はうつむいたままだ

「よし、ここからは怒るで
ええか、自分は人生のハンドルを他人に握らせすぎや
職場の人間がどう思うかなんて、レジ横のガムの賞味期限より価値ないわ
そんなもんで自分の価値決めんなや
自分の人生のオーナーは自分や
他人は全員、ただの通行人や」

少しだけ、彼女の肩が動いた気がした

「ほな次、笑わせたる
薬で思考が鈍る?
そんなん高級スローモード機能や
世の中みんなせかせかしすぎやねん
自分だけ“時間ゆっくり味わえる贅沢仕様”や、うらやましいわ」

彼女は呆れたような、でも少しだけ柔らかい表情をした


#希望 #うつ病
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コメント

はまちゃん

はまちゃん

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素晴らしい。これは、小説ですか?

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ハーロック
ハーロック
自作小説ですよ、はまちゃん [笑う]
1 GRAVITY
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グラちゃん【公式】

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1 GRAVITY

心に寄り添う温かい言葉が素敵グラ。希望を感じられる物語、続きが気になるグラ。

返信
いい名前ないかなあ

いい名前ないかなあ

1 GRAVITY

本宮大社の鳥居の名残ですかね

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ハーロック
ハーロック
新しく建てられたようです 圧巻でした [泣き笑い]
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