弱小バスケ部、恋のスタートライン｜ルイの投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

弱小バスケ部、恋のスタートライン

🌸プロローグ

春の風が吹く校庭。
桜の花びらがひらひら舞って、まるでスローモーションの世界。

私はその真ん中で、バスケ部の名簿を見ながらため息をついた。

「うちのバスケ部、大丈夫かなぁ…。」

私は星野ひより、高校2年。
明るさだけが取り柄の女子マネージャー。
でも、バスケ部は去年の大会1回戦負け、部員も5人ギリギリ。
今にも消滅しそうな弱小部だった。

そんな時だった。

体育館のドアがガラッと開き、
光が差し込む中からある人影が現れた。

「今日からバスケ部に入部させてください。
一年の篠原遼（しのはらりょう）です。」

その瞬間。
世界の音が止まった気がした。

背が高くて、雰囲気が爽やかで、
それでいてちょっと影のあるような静かな瞳。

え…えっ……イケメンすぎない？？？
まるでアイドルみたいなんだけど……！

私は思わずボールを落としそうになった。

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🏀第一章：遼くんの実力

入部したその日の練習。
遼くんは早速コートに立った。

キャプテンがパスを出す。
遼くんは軽くステップを踏み──

「シュッ」

まるで風みたいに滑らかな動作で、
ボールはリングを通り抜けた。

シュートが綺麗すぎる…！

部員たちは目を丸くする。

「すげぇ…」
「おまえ、本当に初心者か？」

遼くんは少し照れながら答えた。

「中学では本気でやらなかったんです。
でも、高校では本気でやりたいから。」

本気。
その言葉が胸に刺さった。

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✨第二章：朝練が始まる

次の日、私は少し早めに体育館に来た。
そしたら──

遼くんがひとり、黙々とシュートを打っていた。

「遼くん、早いね！」

「ひよりさんこそ。
マネージャーなのに、こんなに早く…すごいです。」

笑った顔がまぶしすぎて、
朝から胸がくすぐったくなる。

毎日がそんなふうに始まった。
気づけば私は、遼くんを見るのが当たり前になっていた。

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🔥第三章：弱小部の変化

遼くんの加入は、部員たちにも火をつけた。

「おれも頑張らねーと」
「遼の動き、参考になるな！」

練習の雰囲気がガラッと変わった。
キャプテンは作戦を練り直し、
1年生が入ってくるという噂まで出てきた。

ある日、私は練習中にこっそりつぶやいた。

「なんか…強くなってる気がする…。」

すると遼くんが聞こえていたらしく、
汗をぬぐいながら言った。

「ひよりさんのおかげですよ。
マネージャーが毎日支えてくれるから、頑張れるんです。」

えっ…
そんなこと言われたら……
ドキドキして水分補給のタイミング忘れちゃうんだけど…！

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💗第四章：距離が縮まる放課後

ある雨の日、
部活が終わっても降りやまず、
私は傘を忘れてしまった。

「ひよりさん、入ります？」

遼くんが傘を差し出してくれた。
しかも、自然に肩寄せてくる。

近い。
近すぎる。
心臓がうるさい。

「遼くんって優しいね…」

「ひよりさんには特別ですよ」

いま、特別って言ったよね？
言ったよね！？
頭の中で花火が上がった。

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🌈第五章：大会前日の約束

春の大会が近づき、体育館の空気はピリッとしていた。

練習後、遼くんが私に声をかける。

「ひよりさん、明日…見ててほしいです。
俺、ずっとひよりさんに認められたくて頑張ってきたから。」

胸がギュッとなる。

「もちろん！全力で応援するよ！」

すると遼くんは、
まるで覚悟を決めたように、私を見つめた。

「試合が終わったら…話したいことがあります。」

その言葉が気になって、
私はその夜なかなか眠れなかった。

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🏆第六章：大会と奇跡

試合の日。
弱小と言われていたバスケ部は、
まさかの快進撃を見せる。

遼くんは、コートの上で光っていた。
パスもドリブルも、誰より正確。
チームを引っ張る姿はもう一年生じゃなかった。

そして準決勝。
残り3秒。

遼くんはボールを受けて──
跳んだ。

時間がゆっくり流れる。

シュッ……

ボールは綺麗な放物線を描き、
リングへ吸い込まれた。

ブザーが鳴る。
勝利。

遼くんが、真っ直ぐこっちを見る。
その笑顔に胸が熱くなる。

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💕最終章：恋の告白

試合後、夕暮れの校庭で。

「ひより…来てくれて、ありがとう。」

遼くんは深呼吸して、
私の手をそっと握った。

「俺、ずっとひよりが好きだった。
君が笑うと、もっと頑張りたくなる。
これからも…そばにいてほしい。」

涙が頬を伝う。

「うん…私も…遼くんが好き…！」

夕日が二人を包み込む。

その瞬間、
弱小だったバスケ部の物語は、
新しい恋と希望の形になった。

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🌟エピローグ

バスケ部は強くなっていく。
そして、私と遼くんの距離もゆっくり深まっていく。

恋もバスケも、まだ始まったばかり。

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