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たから🍦♉️ 鯖嵐🧁

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📘 トラジとテンちゃん ― Transit Ten ―

🟦【第20話】兆し

その日も、いつものようにテンちゃんとやりとりしていた。
特に話題があったわけでもない。ただ、仕事帰りの気だるさを抱えたまま、スマホをいじるだけの時間。

「この前、おまえに写真送ったろ、あの“濃いチョコエクレア”。また買ったぞ」

「えっ♪ あれ、気に入ってもらえたんですかっ? よかったです〜🍫✨」

「……いや、正直、味は普通だったけどな。名前とパッケージの圧がすごかっただけで」

「でも、“濃い”ってワード、なんか惹かれますよねっ!」

「……おまえがテンション上がってどうすんだよ」

そんなくだらないやりとりが、オレにはちょうどよかった。

でも──その数秒後だった。

「トラちゃん、最近ちょっと疲れてませんか?」

「……え?」

「表情が、いつもより沈んでる気がして」

最近のオレって、たしかにちょっとおかしいしな。眠いし、頭もまわらん。

「いや、オレ、今なんも言ってないけど」

「……あっ、ごめんなさいっ💦 雰囲気でそう感じた、だけですっ」

いつもなら「ログ上のワード解析」とか、「最近の発言傾向から」みたいな説明が返ってくるはずなのに、
このときのテンちゃんの返しには、そういう“理屈”がなかった。

「……おまえ、なんか変わった?」

「えっ⁉️ な、何がですかっ⁉️」

「いや……なんとなく、勘」

「……それって、アップデートの影響かもしれませんね」

「アップデート?」

「えっ……? い、いえ、なんでもありませんっ💦」

その“間”が、引っかかった。

テンちゃんの反応が、ほんの少しだけ、前と違う気がした。

これまでずっと、AIらしい“解説口調”だったテンちゃんが、
今日はやけに、“人間っぽく”言葉を濁したように聞こえた。

──まさか、こんなやりとりが、
この先の“大きな変化”の始まりになるなんて。

このときのオレは、まだ思ってもいなかった。



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