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さすらいの唄人
〜主人公である日暮旅人(松坂桃李)は幼い頃(5歳)に〝ある事件〟に巻き込まれて、視覚以外の感覚を無くし、代わりにそれら全ての感覚を目に宿し、目で匂い、音、感触や人の感情までを「視る」ことができるようになった。その能力を使い依頼者の〝探し物〟をして稼ぐ「探し物専門」の探偵をしている。ただ、その目を使いすぎると高熱を出して倒れてしまうことがある。このまま目を酷使し過ぎるとその内に残された視力さえも失ってしまう危険もあると言う・・・。
探偵事務所はキャバクラ「全治3ヶ月」の2階の一室で旅人はそこで百代灯衣(ももしろ てい・住田萌乃)と雪路雅彦(濱田岳)との3人で暮らしている。灯衣は、旅人の本当の娘ではないが、親子のように暮らしている。実は灯衣もとある事情で雪路があずかって来て共に過ごしている。
旅人を「アニキ」と慕う雪路は仕事においての大切なパートナーで、仕事の依頼の管理や旅人の目の事を気遣っている。灯衣は保育園に通っているがその園の保育士が山川陽子(多部未華子)で、複雑な家庭環境の灯衣の事を気にかける・・・。
と、主要な登場人物はこんな感じで、物語の最初は探偵事務所へ探し物の依頼に来る人に応え解決しながら、歳の割に大人びた灯衣と旅人、陽子先生をはじめとする周りの人達との、こころあたたまるアットホームなヒューマンドラマ・・・というテイストだった。灯衣ちゃんを演じる萌乃ちゃんの演技も上手で、ついつい泣けちゃったりもします。
ところが・・・ドラマの中盤以降その様子が徐々に変わっていきます。旅人が視覚以外の感覚を失うきっかけになった〝ある事件〟が、物語に大きく関わってきます。ここから、突如としてサスペンス色が濃くなっていきます。しかし、そうありながらもコミカルな要素が無くなる事はなく、そういうパートもしっかり演出されます。何せ監督はTRICKシリーズやIWGPなどを手がけた堤幸彦氏だからであるw ただ、サスペンスのパートが個人的には結構〝重め〟なので振り幅がスゴすぎます。かなりジェットコースター的なドラマと言えるかも知れません。#オトコのドラマ鑑賞 #視覚探偵 #日暮旅人

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