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たいち
近くに僕がいれば、訪問診療で培った知識でいろいろお手伝いして、アドバイスもして、なんとかもう少し家でいられたのではないかなと勝手な想像をして、ひさしぶりに実家に帰った。
部屋にはリクライニングベッド、ポータブルトイレ、色んなところに手すり、風呂の椅子、浴槽も段差を下げて跨ぎやすく、足湯の桶もある。白髪染め、散髪セット。
色んな段差を無くしてくれて、転びそうな所には入らないような柵。夜暗くなるところに常夜灯。
色んな物が置いてあった廊下は、シルバーカーが通りやすいように全て片付けてある。
訪問診療をしてくれた先生が嘱託医の施設に入り、その方に看取ってもらえたと聞いた。
正直僕は任せきりだったけど、家庭医としてこれだけ恵まれた環境は多くはないことも知ってる。家族の愛情と苦労や思いも伝わる部屋だった。
部屋には沢山沢山家族の写真、ずっと前にかいたみんなの書き初めなんかが飾られている。
在宅医療は人生の縮図なんて言い方もするけど、これが縮図だとしたら、これだけ幸せなことはない。
色んな手を尽くしてもらって、好きな場所で出来るだけいたんだなと思える場所だった。
歩けなくなってからは、自分で施設に入りたいと話したらしい。それも婆ちゃんらしい。
もうお別れは済ませた。これからは前を向いて歩こう。
こんな風にいい人生だったと、たくさんの方に思っていただこう。目の前にいる方は婆ちゃんだと思って接していこう。そうしたら喜んでくれる気がする。
ありがとうございました。
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コメント
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田中🐥
ふじみ
シーズン入ってもその違和感は解消されないだろうなー
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はっち
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ちゅうりっぷ🌷
本当に幸せですね。 私は今日、おばあちゃんに間に合いませんでした。 顔をなでながら、ただ涙しかでません。 いたい場所にいれるって本当に幸せですよね、
ヨッシー*´3`*´
在宅での介護は本当に綺麗事だけではなく大変です。 色んな現場見てきましたが、たいち先生のおばあ様は沢山工夫や改善されていて家族の皆さんに大切にされていたんですね。 おばあ様が今まで御家族に向けられていた愛情があってこそだと思います。 私も患者さんと目線合わせて、家族だったらしてあげたいと思う介護や看護がしたいです。
りりー🫖
目の前の人が「家族だったら？」と思うと、接し方も変わりますよね。 話しから想像しても、整った環境で過ごしていたんですね。 家族みなさんとの関係が良かったんですね。 家族だからと言っても相性があって、反りの合わない家族もいますしね。 医療事務をしていた頃に「どんな良い人でも、歳をとると嫌がられるものよ。」と話していたおばあちゃんがいました。 私も、気をつけて歳をとろうと思います[にこやか]
ミヤ
いいご家族に囲まれて、いい先生に出会えたんですね。 そして、たいちさんに診てもらえる方は家族のように親身に診てもらえてきっとしあわせですね。 家では離れにいたからわざわざ会いにいくようなことはなかったけど、施設に入ったら会いに行こうと思ってました。だけどコロナの影響でガラス越しでしか会えず行く気になれずにいました。だけどやっぱり顔見るだけでも会った方がいいかなぁって気持ちになりました。
ﾁｸﾜ
こんちは