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桔梗色のきたじー
『自苦之記』/Cp. 散「メモ」
その日、大急ぎで空港に向かった。飛行機は定刻に発つから、2時間前までであればいくら急いでも無駄足である。それなら2時間前きっかりに来た方が良い。……それは分かっていたのだが、やはり、私の身――あるいは身の上と言うべきか――におかしいことが起きているから、ただまずいと思って急いでしまった。
飛行機に乗ったら、緊張や不安が数ミリ湧き上がることが多いが、今回に至っては、意識がこの飛行機になかった。そのため、不安という不安や、ましてや緊迫もこの飛行機にはなかった。
帰りも、セブを経由する。
セブの海が綺麗なのは行きの際にもう実感しているのだが、このときばかりは、海を見たくない。私が浜辺を歩いていたせいで何かこの海に災難が降りかかるなんてことがあってほしくないのだ。「考えすぎだ!」と思われるだろうが、何が起きるか分からないので、考えすぎた方が良い気がするのである。
というのも、マクタン・セブ国際空港(MCIA)に着いたときに、体調がおかしかったからだ。
喉が痛い。何なら、鼻も詰まっている。まったく、どこから拾ってきたのか。母が万が一を考えて風邪薬を持ってきてくれて良かった。宿で、晩食を済ませてから、この医薬品を飲む。希望はまだある。
どこから拾ってきたか知らない風邪。それは、追っ手である何かの存在を暗示していそうな気がしてならない。
警戒はしつつ一夜を過ごす。
次に目が覚めたときには、ベッド横の小さなキャビネットの上に、誰が置いたか知らないメモがあった。日本語で、こうある。
「鍵穴はあの銅像の下」
銅像……ああ、あれか。あれの下に用意された扉があるのか。
決闘の時まで、一気に近付いた。
次の章節を「戦」とする。
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あらら

ぽてと
男の人が家に来るのほんと怖いから
リビングの隣の部屋で隠れている。
片付けも掃除も中途半端に終わってしまった。
日々全くできないんだから、当たり前なんだけど、人の目が気になる。

こ。

しゅが

ゼロロ

りす
舞台役者さんは更に声量が凄くて圧倒された
言葉が無くても表現する力だったり
セリフの間の取り方だったり
暗転した時の場の雰囲気だったり
チームで1つのものを作り上げるって本当に素敵だなって思いました!
#045夏の夜の夢

らりる

ななろ

白ゴ

かえる
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