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臼井優

臼井優

『僕のヒーローアカデミア』(ヒロアカ)は、超常能力「個性」が社会の日常となった世界を描く作品ですが、
 その根底には日本国憲法が保障する「基本的人権の尊重」「平和主義」といったテーマを相対化・批評する構造が隠れています。

日本国憲法とヒロアカの関係性において、特に注目すべき点は以下の通りです。

1. 個性の公認と「基本的人権」の限界
憲法(第13条・14条): すべて国民は個人として尊重され、法の下に平等。
ヒロアカ: “個性”は個人の能力(人権)である一方、公的な場での「個性」使用は厳しく制限されています(「個性」使用許可が必要)。
関連性: 個人の自由(個性)をどこまで公的に管理・制限すべきか、という「公共の福祉」と個人の自由のバランスが物語の核心にあります。

2. ヒーロー制度と「平和主義」
憲法(第9条): 戦争の放棄、戦力の不保持。
ヒロアカ: 暴力的な「個性」の行使は「敵(ヴィラン)」とみなされます。社会の平和を守るのは、訓練された「公認ヒーロー」のみ(軍隊的な存在の相対化)。
関連性: 正義のための暴力(ヒーローの戦闘)は許されるのか?という、警察権力や戦力に対する批判的視点が含まれています。

3. 多様性と「法の下の平等」
憲法(第14条): 性別、社会的身分、門地等により差別されない。
ヒロアカ: “個性”の強弱や、有無(無個性)による格差・差別が存在する世界です。
関連性: 主人公の緑谷出久(デク)が無個性から始まる点は、生まれながらの差異と、それを超える意志を問いかけています。

4. 権力と治安維持(ヒーロー公安委員会)
ヒロアカ: ヒーローは公安委員会に公認され、組織の一部となっています。
関連性: 秩序を守るための公的機関(国家権力)が、本当に市民を保護しているのか、あるいは管理・隠蔽をしているのか、という現実の国家と治安機関のあり方に対する批判的な批評性が見られます。

5. 「自己責任」と「公共の福祉」
憲法: 国民は自由を濫用してはならず、常に「公共の福祉」のために利用する責任を負う。
ヒロアカ: 「個性」を個人の欲望のために使えば犯罪、社会のために使えばヒーロー。力が強すぎるがゆえの責任とリスクが描かれています。

つまり、ヒロアカは「もし誰もが武器になる個性を持ったら、日本の平和憲法はどう機能するか?」を現代的な視点で問いかける物語と言えます。
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