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アクア−Devil

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📰絵本風物語「タブロイドの森」


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むかしむかし、印刷の森のまんなかに、タブロイドという不思議な紙の妖精がすんでいました。
大きすぎず、小さすぎず──ひろげるとちょうど両手で抱えられるくらいのサイズ。

森の動物たちは、その紙の上にいろんなものを描いていました。
キツネはお祭りの知らせを、リスは新しくできた木の実カフェの地図を。
タブロイドはうれしそうに言いました。

「ぼくの役目はね、だれかの想いを すぐそばの誰かに届けることなんだ。」


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ある日、森に風が吹き荒れました。
みんなの作った紙が空へ舞い上がり、遠い町まで飛ばされてしまいました。

けれど、不思議なことが起きます。
町の人たちは紙を拾い上げて、そこに描かれた森のニュースを読み、笑顔になったのです。
「まぁ、森にもこんな喫茶店があるのね!」
「リスのアート展? 見てみたいな!」


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やがて風がやみ、タブロイドは森に戻ってきました。
少しクシャクシャになっていたけれど、その顔はとても誇らしげ。

「ぼくはやっぱり、みんなをつなぐ紙でいたいな。
新聞でも、イベントのお知らせでも、物語でも。
ぼくの広さがあれば、どんな夢でも包みこめるんだ。」


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そして今日も森では、タブロイドがサラサラと印刷の風をまといながら、
誰かの想いを運んでいます。

──そのサイズは、ぬくもりがちょうど届く大きさ。


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