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あこ
トルーマン・カポーティ/著
新潮文庫#読了
この小説は、実際に起きた「クラッター一家殺人事件」を描いた、ノンフィクションノベルである。
作者のカポーティが、膨大な取材と資料をもとに書き上げた。
クラッター一家は、誰にも恨まれることのない、地元の裕福な一家であった。
その一家のうち4人が、ほとんど金銭も取られずに惨殺される。そのことに、街の住民は恐れ慄く。
全くもって、不条理な殺人事件なのだ。
カポーティが、3年以上の歳月を費やし、取材した作品である。
しかし事件の過程も、犯人の心情も、取材がしっかりしているからといって、事実を羅列しただけではリアリティは生まれない。
そこにはカポーティの才能が発揮されているので、よりリアルに事実が胸に飛び込んでくる。
そんな中、カポーティがいちばん力をいれて描くのは、犯人の1人「ペリー」だ。
ディックとペリーの2人組のうち、ペリーに沿って描かれるのは、カポーティと生い立ちが似ているからともされている。
しかし、この2人が「死刑」にならなければ、物語が完結しない。そこにカポーティのペリーにたいする情とも言うべき気持ちとの相反が見られるのが興味深い。
ノンフィクションノベルとしてだけではなく、不条理な犯罪を犯してしまったものの心理を描いた小説としても傑作だった。

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紺 ー𝐊𝐨𝐍ー🖋
カポーティは彼が脚本を担当した映画「回転」を昔研究した記憶があります。ホラー映画作家にとっては伝説的な作品です[照れる]
ℋ𝒾𝓇ℴ𝟔𝟎𝓉𝒽
大学の英文学の課題で読んだなぁ なかなかシビアだった😨
憂い顔の騎士
映画で見ました、テレビの洋画劇場で
ある🦊
来た『冷血』。カポーティのドキュメンタリー映画リアルタイムで単館上映観に行ったくらい彼が好きです。死を常に身近に置いている人の書いた本は素敵。 ちなみに『ティファニーで朝食を』もいいけど『叶えられた祈り』をぜひ。