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あこ

あこ

『八月の光』
ウィリアム・フォークナー著
光文社古典新訳文庫#読了

とても重いエネルギーを持つが、素晴らしい本に出逢えた。

この話は、禁酒法時代に米国南部の田舎町ジェファソンを舞台に、臨月迫る少女リーナと白い肌に黒人の血を引く男クリスマスのダブルプロットですすめられる。

とにかく、殺人、暴力、姦通、差別など、あらゆる負の連鎖が次々と繰り広げられる。

改行が少なく、縦横無尽に比喩が展開されていく文体で描かれていく世界は、ユーモアの代わりに徹底的なリアリズムで余すところなく全てを描写する肉厚さがある。

リーナとクリスマスは確かに明暗のイメージだ。アメリカ南部の善のイメージをリーナが、悪の部分をクリスマスが享受していて、2人合わせて南部の複雑性が表現されていると感じた。

重たい内容ではあるが、やはり読み終わった後に何かとてつもない大きな物語を体験した気にさせてくれる、このフォークナーという作家の想像力の驚異を堪能できる。
素晴らしい書き手である。

私にとってこの本は再読必須である。
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コメント

かなた

かなた

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再読に値するという感想を聞くと、読みたくなりますね。 フォークナーの八月の光、書名を耳にすることは多いのですがそういう内容だったのか。

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あこ
あこ
はい、素晴らしい本でした♪ ぜひ手に取ってみてください[笑う]
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紺 ー𝐊𝐨𝐍ー🖋

紺 ー𝐊𝐨𝐍ー🖋

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やっぱり活字好きのあこさんはすごいです👀✨ 投稿内容がスッと入ってきて、下手な記者より余程批評的ですし、キチンと内容にも触れているから分かりやすい🤔 勉強させてもらいました👍

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あこ
あこ
紺さん、なんてありがたいコメントでしょう!お褒め頂いて光栄です[ほっとする] これからもそう思っていただけるように精進します[照れる]
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