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あこ
アゴタ・クリストフ著 堀茂樹訳
早川書房
なかなかに凄まじい小説だった。
戦争の影響で、都会から田舎の祖母のもとに預けられた双子が書いた『日記』という体裁で62篇の作文で描かれていく
双子は日記を記すにあたってルールを決めている。
客観的な事実のみを記入し、感情などという曖昧なものは排除される。
例えば「おばあちゃんは魔女に似ている」は不可。しかし「おばあちゃんは“魔女“と呼ばれている」は可、といった具合だ。
子供達の日記なので、語り口は淡々としていて、非常に読みやすいのだが、読んでいてどこに着地していくのかが全くわからない。
双子は自分たちを「僕ら」と言い、決して分ける事はない。
あらゆるところに垣間見える戦争の描写——空襲警報、兵士による暴動、収容所に連行される人々の姿——それらを、ただ真実のひとつとして客観的に記していく。
彼らは「僕ら」なりの倫理観で生きている。
畑を耕し、漁をし、盗み、かっぱらいをやる。
が、兎唇の乞食の少女を助けて励ます。
両親を強制収容所に連行されたユダヤ人少女をかくまう。
ぼくらは、怒りにかられると、冷静に人殺しもやる。
冷静に。
それでも彼らは『悪童』ではないように思う。
戦時下、生き延びるために必死に出来ることを彼らなりにしようとしていたのだと。
特にラストの日記は衝撃的で、思わず声を上げてしまったほどだ。
読みやすく、中篇ほどの長さの小説であり、ユーモラスでもあるので、読むのには苦労はしない。
ただ、心に残る残滓を昇華させていくのには、とても苦労する本だ。
ぜひ手に取って読んで頂きたい傑作である。

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パ

周津
キクチリョウタの代表作は何?
キクチリョウタの代表作には以下のようなものがあります。
「ヒチャンナイスー」: 彼の人気を象徴するフレーズで、特に若者の間で広まりました。
「キクチリョウタの冒険」: 彼の独特な視点とユーモアが詰まった作品で、多くのファンに支持されています。
「日常の小さな幸せ」: 日常生活の中での小さな喜びを描いた作品で、共感を呼ぶ内容が特徴です。
これらの作品は、彼の個性や感性を反映しており、幅広い層に愛されています。

きすい
氷はマジカルシャインあんま出ないですよ

ゆきち
それならそろそろ発表ありそうだけど
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