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アメジスト

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こんばんは。
読書しました。

哲学史入門Ⅱ
デカルトからカント、ヘーゲルまで
斎藤哲也 編
NHK出版新書

さすがに近代哲学は哲学史を展望するだけでも難解ですが、近代の哲学者達は、文系、理系の枠を超えた総合的な知を考察していたんだなということは分かりました。
p176の解説で、道徳的に善く生きることと、幸福になることの二つが合わさって「最高善」であると、カントは言っているとのことですが、現代でこそ噛み締めたい言葉ですね。
ただし、善く生きたからといって幸福になれるかどうかは分からない。
そういうとき、人間は、善く生きることと幸福になることを結合する存在として、この世界を創造したものに期待をかけることがあります。
道徳的法則に従って生きているかどうかを「見抜く者」としての神、道徳的法則に従って生きている人間、すなわち、「幸福に値する人間」に幸福をもたらす者としての神。
このような神の存在は、生きることを実践する世界では、なくてはならない前提なのかもしれません。
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