宮崎アニメの魔法：現実世界から幻想的な冒険へ

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ぐもるく

2023/07/16

今までの宮崎アニメは現実の日常からファンタジーな世界へ移行させる手腕が凄かった。

となりのトトロ、千と千尋の神隠し、崖の上のポニョ、主人公の年齢やキャラクターに感情移入しながらの異形な者、異世界に対する相互関係からすんなりとその作品の世界観に没入することができた。

でも今回はそれが破壌していて、行間と空白ばかりで主人公に感情移入できない。
登場人物に感情移入ができない。
異形な者、世界をすんなりと受け入れてしまうことに違和感を感じる。
異世界がなぜ存在しているのかも分からない。
どんな世界なのかも分からない。

ハテナばかりのなかで、どこかで見たことがあるような抽象的映像表現ばかり、その意味を肌で察しろ理解しろと言っているのだろうか。

説明されていない世界を咀嚼して無理くり世界観を見いだすことはできるが、それはまるで絵画の様に、受け取った人間次第で変わってしまうもので、そこが狙いとするのならばあまりにも高慢で不快感を得る。
80年代、90年代の単館映画の様だ。

僕らは行間や空白、抽象的映像表現のなかで自分自身を観にきた分けではない。
宮崎駿が何を残すのか、置いていってくれるのかを観にきた。

この映画で自分自身を発見しろと、それを残したかったのか？
まるで高尚な絵画の様に、何千年もそれぞれの価値観においてこすられてくれ、それを望んでいるのか？

はっきり言う。
映画として駄作に感じ、そんな高慢な思惑があるとするのなら、只の老いぼれたジジイとしか思えないよ。

残念だ。

どんな世界観で何を表現したかったのか、つじつまが合うような一本の線をかろうじて自分のなかで感じてはいるが、あまりにも過去から使い古されてきたやり方で、宮崎駿の高慢な思惑をなぞってゆきそうで、それはそれでまた、

残念だ。

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主人公の強い意思が見えず距離の有った新しい母親を救う為に何故必死になるのか？またアオサギが母親は生きていると言ったのは母親の若い頃のひみの事なのか？あの後ひみは現実の世界へ来て主人公の父親と結婚したのか？他にも何故インコ？等々色々有りますがタイムトラベルとマルチバースを混ぜた展開に宮崎駿監督自身がまとめきれなくなってしまったのでは？と推察します。そして監督自身内容で良く分からない部分があると自虐的に発言している事からいくら考察しようが矛盾点は解消出来ない作品だと思います。

2023/07/16 返信

ぐもるく

基本の人物描写、精神描写がしっかりできていないことが物語としてまず成立していないのだよねえ。老いなのかね・・。残念でならない。主観主義でやりたいことをやるには傷を受け犠牲を払わないといけないとする宮崎駿が、多様性多様性と騒ぎながら自己保身だけに執着しているこの風潮にどんなことを訴えてくるのか、そんなことを期待していたが為に尚更残念でならないや。