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シノ

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小学生くらいの頃、我が家は毎年一週間から10日ほどキャンプをしていました。
今回は、そのときに起きた不思議で少し怖い話になります。
毎年訪れるキャンプ場は、イベントがめじろ押しで、イワナのつかみ取りや今で言うストーンアート、またら棒にパン生地を巻き付けて焚き火で焼いた焚き火パンや街灯がないために綺麗に見える星空で天体観測…楽しいアウトドアが豊富でした。
県外問わずで集まるそこは、毎年の訪れるのもあり見慣れた顔触れで、子どもの私達も夏休み限定で会える友達!と、楽しみにしていました。

そんな中、いつも一人混じっているんです。
名前も家族もわからない、だけど、子ども達だけで遊んでいるといつもいる。

私「あ、○○だ!」
A「やっほー!」
B「今、イワナつかみ取り終わっちゃったよ?」
C「ぼく、食べきれないし少し食べる?」
私「私のも少し食べる?」
○「ありがとう!」

そう、にこにこ笑って混じってくる子。
とても、仲良しだったあの子。
でも、あの子が男の子か女の子か思い出せない。それどころか、名前も思い出せない。

たしかに名前を呼んでいたのにあの子がいなくなると名前が思い出せないし、姿も思い出せない。
ただ、にこにこと優しい顔で笑っていて、いつも山で一緒に遊んでいた。

母「ご飯だからおいでー!!」
B母「こっちもご飯だよー」

あちこちから夕飯が出来たと大声で親が呼び、子どももそれに返事しながら「またあとで」や「また明日!」と自分のテントへ戻っていく。

私「○…あれ?」

○○だけが呼ばれない、だから、一緒に行こう、と言おうと振り替えるとその姿はなくて思わず一緒に居た他の友達と辺りを見回すがやっぱりその姿はない。

私「あ…れ?」
C 「ん…?あれ??」

そして、名前が出てこないのだ。何とか思い出そうとするけれど、親にまた名前を呼ばれ、結局あの子はそのまま記憶に埋もれていく。

ふと思い出した懐かしい友達だけど、兄弟はあの子を覚えていなかった。
昔あった懐かしいキャンプ場の友達たちも今はもう連絡もとれない。

あの山の子は、誰だったんだろう。

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