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マサヤス 龍之介
#読書の星 #音楽本 #新書
☆『「ヒットソング」の作りかた
大滝詠一と日本ポップスの開拓者たち』
/ 牧村憲一 NHK出版新書 2016 第一刷
次なる問題は竹内まりや本人への説得であった。牧村は自分の事務所アワ・ハウス近くの青山三丁目の喫茶店で竹内に、アルバムを作らないか?と提案した。その時たまたま外に大貫妙子が通り掛かるというドラマの様な展開になり、牧村は援護射撃して貰おうと店内に促した。大貫妙子の第一声は「何してるんですか?」だったという。訳を話すと大貫は笑いながら「辞めた方がいい、デビューは。レコード作っても、いい事なんかないんだから」……ガーン😵であった。
よりにもよって反対するとは…しかし彼女の嘘偽りない心境を思うと、牧村は二の句を継げなかったという。しかし牧村は同書でのこの箇所で大事な独白をする。竹内まりやの場合、単にいい声だから…というだけではなく、やがて彼女の存在はこの疲弊した邦楽界を活性化してくれるだろうと。つまりフォーク界に於ける吉田拓郎のような大きい存在になるという第六感が牧村には感じられたのである。吉田拓郎ようなというのは、吉田拓郎の人気によりそれが結果的に彼の周辺にいるミュージシャンたちにも恩恵をもたらしたことを意味していた。拓郎は自分がいいと思ったミュージシャンの曲を積極的にカバーしたりすることで、その存在を世間へと知らせる役割を様々な形で果たした。それと同じようなことを竹内に期待したのだった。大貫妙子がシビアな現実を伝えてくれたことで、竹内には逆に刺さったという一面もあったのかも?と牧村は振り返るが、結局その日は結論を出さず別れたのだが、次に会ったときに竹内は「この人たちにデビュー曲を書いて貰えたら、やってみようかと思う」と条件を出してきたのだった。そのリストアップされた布陣をみた牧村は表向きには深刻な顔をしながら、心中では快哉を上げていた。
加藤和彦、山下達郎、センチメンタル・シティ・ロマンス、細野晴臣、そして杉真理。
竹内はこれだけのラインナップは揃えられないだろうと、だから断るキッカケになるという思いで書いてきたのではないか?と牧村は書いている。
つづく…。



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