「ことばの美」は、知性に宿る。｜yjk☁️の投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

「ことばの美」は、知性に宿る。

ここで言う「知性」とは、己の持ちうる「知」を扱いこなすためのスキルであり、その総合的な在り方を指す。誤解を避けるために補足すれば、「知性」はIQなどの数値的能力を意味するものではない。

では、「知」とは何か。それは、知能・知識、そして感性の三位を含む広義の概念である。

たとえば、学力的素養が高く、環境にも恵まれた人が教養としての知識を得ることはよくある。こうした知の偏りは、しばしば「偏差値」として表現される。しかし、教育機関では「問題を解く」方法は教えられても、「問題を見つけ、構造的に思考する」技法までは教わりにくい。

そうした思考法は、多くの場合、他者との軋轢や自己矛盾との対峙といった、成長過程における内省を通じて獲得される。だからこそ、その過程には「感性」という個性が深く関わってくる。

感覚は理解よりも早い。

その直感的な感覚を解きほぐし、構造的に理解しようとするとき、人は知識を蓄え、それを表現する語彙を選び取る。つまり人は、感性→知識→知能という順で、自らの感覚を「ことば」という媒介に乗せて世界に伝えるのだ。

もちろん、体感としてその順が逆に感じられる人もいる。たとえばMBTIの枠組内で、同じ内向型でもISFPとINTJでは認知の流れが真逆とされる。

この論が万人に共感されるとは思っていない。MBTIには「機能統合」と呼ばれる発達プロセスがあり、思考パターンは一様ではない。

それでも私は、人が「ことば」で感覚を伝えるとき、そこには感性から知へと至る論理の階梯が存在していると考えている。

その階梯にこそ、知性は宿る。そして、ことばの美しさは、その知性が編み出す「余白」にこそ、ふと浮かび上がってくる。